先制点を挙げたクヴァラツヘリア(右)[写真]=Getty Images
EURO2024・グループF第3節が26日に行われ、ジョージア代表とポルトガル代表が対戦した。
予選プレーオフを勝ち抜いて初のEURO出場を決めたジョージア代表。歴史的な一歩を踏み出した同国代表だったが、初戦のトルコ代表戦に1-3で敗れると、続くチェコ代表戦では追いつかれる形で1-1のドローに。しかし、最終節で勝利を収めると、他会場の結果次第では決勝トーナメント進出も可能であり、少ない希望を掴み取るために強敵との一戦へ臨む。対するポルトガル代表は、ここまでの2試合をいずれも勝利で終えており、すでにグループステージ首位突破が確定済み。ジョージア代表戦では先発を多く変更しながら、3連勝を目指して白星奪取を狙う。
試合は、開始早々の2分にジョージア代表がスコアを動かす。自陣にブロックを敷きながらゲオルゲス・ミカウターゼがインターセプトに成功すると、そのままドリブルで運びながら左サイドにスルーパス。猛烈な勢いで駆け上がってきたフヴィチャ・クヴァラツヘリアがボックス内に侵入し、左足で冷静にネットを揺らして先制点をマークした。
リードを許したポルトガル代表も、15分に敵陣中央でフランシスコ・コンセイソンが相手のファールを誘発。キッカーを務めたクリスティアーノ・ロナウドが、やや離れた位置から強烈なシュートを放つが、枠を捉えた一撃はGKギオルギ・ママルダシュヴィリに弾かれてしまう。
支配率でジョージア代表を圧倒するポルトガル代表は、30分にコンセイソンが鋭い突破でペナルティエリア内に侵入。一度は相手にボールを奪われるが、チーム全体でプレスをかけて奪い返すと、ディオゴ・ダロトからパスを受けたジョアン・フェリックスが左足でミドルシュートを放つ。しかし、ボールはわずかに枠の右へと外れた。
ジョージア代表の堅いブロックに手を焼くポルトガル代表は、個人の質でいくつかのチャンスを作ったものの、組織的な攻撃を見せられないまま時間が経過。ジョージア代表は守備をベースにしながらカウンターで何度か相手を脅かし、理想的な流れでハーフタイムを迎えることになった。
すると、53分にジョージア代表のルカ・ロホシヴィリがドリブル突破を仕掛け、ボックス内で転倒。プレーは続行されるが、ポルトガル代表ダロトのシュートをGKママルダシュヴィリが防いだタイミングでVARが介入する。中断の結果、ジョージア代表にPKが与えられ、キッカーを務めたミカウターゼが確実にゴール右下に決め切り、大きな追加点を手に入れた。
終盤はポルトガル代表が猛攻を見せたが、最後まで得点は生まれず試合は終了。勝利したジョージア代表がEURO初出場ながら決勝トーナメント進出を決めた。ジョージア代表は30日にラウンド16でスペイン代表と対戦。すでに首位突破を決めているポルトガル代表は、来月1日にスロベニア代表と対戦する。
【得点者】
1-0 2分 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ジョージア代表)
2-0 57分 ゲオルゲス・ミカウターゼ(PK/ジョージア代表)
【スターティングメンバー】
ジョージア代表(5-3-2)
GK:ママルダシュヴィリ
DF:カカバーゼ、グヴェレシアニ(76分 クビルクベリア)、カシア、ロホシヴィリ(63分 ツィタイシュヴィリ)、ドバリ
MF:チャクヴェタゼ(81分 メクヴァビシュビリ)、キテイシュヴィリ、コチョラシュヴィリ、
FW:ミカウターゼ、クヴァラツヘリア(81分 ダヴィタシュヴィリ)
ポルトガル代表(3-4-3)
GK:D・コスタ
DF:A・シウヴァ(66分 セメド)、D・ペレイラ、イナシオ
MF:ダロト、パリーニャ(HT R・ネヴェス)、J・ネヴィス(75分 ヌネス)、P・ネト(75分 ジョッタ)
FW:コンセイソン、C・ロナウド(66分 G・ラモス)、J・フェリックス
By サッカーキング編集部
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