ハンガリー戦でも躍動したクロース [写真]=Getty Images
EURO2024・グループA第2節が現地時間19日に行われ、ドイツ代表はハンガリー代表を2-0で下した。
5-1で大勝したスコットランド代表との初戦と全く同じスタメンで臨んだドイツは、22分にボックス内で粘ったイルカイ・ギュンドアンの折り返しをジャマル・ムシアラが沈めて先制に成功。67分には見事なパスワークで相手守備陣を翻弄し、マクシミリアン・ミッテルシュテットのクロスにギュンドアンが合わせてリードを広げた。その後も反撃を許さなかったドイツは2-0で試合を締め括り、決勝トーナメント進出を決めている。
1ゴール1アシストと躍動したギュンドアンや、2試合連続ゴールを決めたムシアラもさることながら、初戦に続き抜群の存在感を放ったのがダブルボランチの一角として先発出場したトニ・クロースだ。ボール保持時には2人のセンターバック(CB)の左脇に落ちて、巧みな配球で攻撃をリード。追加点の場面では、ムシアラに鋭い縦パスを差し込み、その後のゴールシーンを演出した。データサイト『Sofascore』の採点では、ジョシュア・キミッヒ、ギュンドアン、ムシアラに次いで高い10点満点中「8.1点」という評価を受けている。
データサイト『Opta』によると、クロースはこの試合で合計124本のパスを成功させたとのこと。これは2012年大会のアイルランド戦で元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス氏が成功させた127本に次いで、EURO史上2番目に多い記録だという。初戦ではパス成功率「99%」という驚異的な数字を残したクロースだが、2試合続けてその存在の大きさを示すこととなった。
近年はFIFAワールドカップで2大会連続のグループステージ敗退に終わるなど、不本意な結果が続いていたドイツ。決勝トーナメントへ一番乗りし、自国開催での欧州制覇に向けてまずは“第一関門”を突破した。クロースも次のように満足感を示している。
「非常に重要な勝利だ。最初の2試合で勝利したことはそれほどないし、2試合目に問題が生じることが多かった。この試合も前半はいくつかの困難を乗り越えなければならなかった。しかし、それを残り超えることでチームに多くのものがもたらされる。強豪と対戦するラウンド16以降は、こうした状況が発生する。だからこそ、経験を積み、うまく解決することが重要なんだ」
なお、ドイツは現地時間23日に予定されている第3節でここまで1勝1分のスイス代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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