EURO2024終了後の現役引退を発表しているクロース [写真]=Getty Images
レアル・マドリードに所属するドイツ代表MFトニ・クロースが、開幕が目前に迫ったEURO2024について言及した。11日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
クロースにとって現役生活最後の舞台となるEURO2024がいよいよ現地時間14日に開幕する。今年3月にEURO2020以来の代表復帰を果たした同選手だが、5月に突如として2023-24シーズン限りでの現役引退を発表。母国で開催される4年に1度の祭典を最後に、約17年間のプロ生活に終止符を打つこととなる。
レアル・マドリードとバイエルンで数多くのタイトルを獲得してきたクロースだが、EUROでの優勝経験はなし。自身が出場した過去3大会は準決勝とラウンド16で涙を呑み、決勝戦まで到達することができていない。そして、ドイツ代表も優勝したFIFAワールドカップブラジル2014後は国際大会での成績が低迷。FIFAワールドカップでは屈辱の2大会連続グループステージ敗退という結果に終わっている。
ドイツ代表として28年ぶりの欧州制覇を目指す今大会。現役最後の舞台に臨むクロースは「僕はハングリー精神に満ちているし、それは自分が下した決断とも連動している。成功を掴みたいし、このトーナメントで優勝したいと思っている。そして、それが可能だと思わなければ、代表復帰という決断はなかっただろう」と自身初のEURO制覇に向けた意気込みを示した。
そんなクロースが指摘したのが初戦の重要性。ドイツ代表はグループステージ敗退に終わった過去2回のFIFAワールドカップ、およびラウンド16で姿を消したEURO2020において全て初戦を落としている。同選手は初戦の相手であるスコットランド代表について「フィジカルが強いし、僕たちも警戒しているよ」と言及しつつ、「過去の大会では初戦の重要性がネガティブな意味で示された。チームと国全体の雰囲気を良くする上で重要だよ」と強調した。
クロースは現役最後の大舞台で自身初のタイトルを掲げることができるだろうか。注目の初戦は日本時間の15日午前4時にキックオフを迎える。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト