2019.02.05

2.“白い巨人”は未来を見据える…次世代のベストイレブンを選出してみた[レアル編]

ヴィニシウス(中央)、セルヒオ・レギロン(左)、クリスト・ゴンサレス(右)らは、レアルの未来を担う存在だ。
サッカーキング編集部

“白い巨人”ことレアル・マドリードは、クラブの歴史の大部分において勝者であり続けた。1902年に前身のマドリード・フットボール・クラブが誕生すると、以後はコパ・デル・レイやリーガ・エスパニョーラ、UEFAチャンピオンズカップなど国内外のタイトルを次々に獲得。2017-18シーズンには、UEFAチャンピオンズリーグで前人未到の3連覇を達成した。まさに「レアル」の称号に相応しい、威風堂々たる存在と言えるだろう。

 常に勝利を義務付けられているレアルは、選手補強の観点でも他を圧倒してきた。第1次フロレンティーノ・ペレス会長時代には、大金をつぎ込んでワールドクラスの選手たちと契約。ロナウドやルイス・フィーゴ、ジネディーヌ・ジダンやデビッド・ベッカムら各国代表選手が居並ぶチームは、“ロス・ガラクティコス(銀河系軍団)”と呼ばれるようになった。

 だがここ数年のレアルは、既に完成された選手よりも、将来性のある選手たちと契約することに重きを置いているように見える。大エースのクリスティアーノ・ロナウドがクラブを去り、キャプテンのセルヒオ・ラモスは32歳とキャリアの終盤に差しかかっている今、世代交代は重要な課題だ。

 各クラブの未来を担う選手たちにスポットライトを当てる本企画は、今回が第2弾。今後、レアルを背負って立つ可能性のある宝石たちに実績のある選手たちを絡めて、ベストイレブンを組んでみた。

《選出ルール》
◎現在チームに所属している選手(Bチーム含む)に限定して選出を行う。
◎各選手は適正のないポジションには配置しない。
◎現チームが採用することの多い4-3-3を使用する。

若きタレントが中核をなすレアルベストイレブン。

■ポルテーロ(ゴールキーパー)

大柄でありながら俊敏さも併せ持つ守護神。キックの精度にも定評がある。


ティボ・クルトゥワ(26歳)

 トップチームには第3ポルテーロとしてルカ・ジダン、カスティージャにはハビエル・ベルマンやモハ・ラモスに加え、レガネスにレンタル移籍させているアンドリー・ルニンが後続に控えているものの、実績を考えるとティボ・クルトゥワを外すわけにはいかない。199cmと長身で、クモのような長い手足を生かしたセービングが特長だ。

■右ラテラル(右サイドバック)

レアル・ソシエダの下部組織出身。2018-19シーズンよりレアルの一員となった。


アルバロ・オドリオソラ(23歳)

 同ポジションの不動のレギュラーがダニエル・カルバハルであることに疑いの余地はない。だが、「右ラテラルで中長期的に計算できる人材」を選ぶとすれば、アルバロ・オドリオソラに白羽の矢が立つだろう。積極的なオーバーラップと高精度のクロスが武器。ビルドアップの点で物足りなさはあるが、伸びしろは十分だ。

■右セントラル(右センターバック)

圧倒的なスピードを持つ、クレバーなセントラル。


ラファエル・ヴァラン(25歳)

 もはやフランス代表でも守備陣の鉄板メンバーとなっている。“地球上最速のセンターバック”と呼ばれるほどのスピードの持ち主で、滅多に相手に振り切られることはない。まだまだ進化を続けそうな余地を残している点も魅力。

■左セントラル(左センターバック)

対人守備の強さは“先輩”セルヒオ・ラモス譲り?


ヘスス・バジェホ(22歳)

 ペペの背番号「3」を受け継いだ男。相手への寄せが早く、激しい当たりでボールを刈り取る。レアル・マドリード・カスティージャ所属のハビ・サンチェスとともに、長きにわたってレアルの最終ラインに君臨し得る逸材だ。

■左ラテラル(左サイドバック)

マルセロより攻撃力は劣るが、攻守のバランスをしっかりと取れる好プレーヤーだ。


セルヒオ・レギロン(22歳)

 マルセロの後を継ぐのは、このセルヒオ・レギロンかもしれない。良質なクロスでチャンスを作り出すことができるし、守備の安定感もまずまず。セルヒオ・ラモスが攻撃参加した時には、空いたスペースを的確にカバーするなど戦術理解度も高い。

■ピボーテ(中盤底・アンカー)

中盤の深い位置でフィルター役として機能する。カバーリング能力も秀逸。


カゼミーロ(26歳)

 予測の効いたプレーで相手の攻撃の芽を摘む、守備のスペシャリスト。対人守備の強さは折り紙付きだ。また、攻撃参加時には豪快なゴールを決めることもしばしば。同ポジションのマルコス・ジョレンテと健全なポジション争いを繰り広げることで、さらに能力を伸ばしていくかもしれない。

■右インテリオール(右インサイドハーフ)

U-21欧州選手権での活躍はセンセーショナルだった。


ダニ・セバージョス(22歳)

 巧みなボールコントロールとドリブルで、チームの攻撃にアクセントをつけることができる。現在チームにいるどの選手ともタイプが異なるため、その希少価値は高い。仮にブラヒム・ディアスがインテリオール起用となった場合は、ポジション争いが発生するが……。

■左インテリオール(左インサイドハーフ)

汗をかくハードワーカータイプ。自らボールを奪い、攻撃につなげる上手さも持ち合わせている。


フェデリコ・バルベルデ(20歳)

 ウルグアイ出身のフェデリコ・バルベルデも、中長期的にレアルの中盤を支え得る存在だ。今季は、指揮官がサンティアゴ・ソラーリに変わってから出場機会を増やしている。起用実績が多いことから、左インテリオールでの選出となった。

■右エストレーモ(右ウイング)

決定力の高さが売り。多少距離が離れたところからでも、得意の左足を振り抜いてゴールを陥れることができる。


マルコ・アセンシオ(23歳)

 プレーエリアが広く、シュート技術も非常に高い。レフティーであるため、右サイドからカットインしてゴールを狙うこともできる。また、ポジションに拘らず広範囲にピッチを動き回り、様々な局面で相手守備陣の脅威となれる流動性も魅力のひとつだろう。

■デランテロ(センターフォワード)

膝下の振りが早く、スペースのない状況からでもゴールを狙うことができる。


クリスト・ゴンサレス(21歳)

 複数の攻撃ポジションでプレーできるが、今回はデランテロでの選出。自らゴールを狙うだけでなく、ラストパス能力の高さを生かしたチャンスメイクも得意。現在のトップチームでいえば、カリム・ベンゼマのようなタイプだ。更なる飛躍に期待したい。

■左エストレーモ(左ウイング)

ネイマールと比較されるだけあり、魅せるプレーも得意だ。


ヴィニシウス(18歳)

“ネイマール2世”の異名を持つヴィニシウス。フットサル出身らしく足元の技術が高く、華麗なドリブル突破が持ち味。左エストレーモにはアセンシオを置きたいところだったが、ヴィニシウスの破壊力はこのポジションでこそ生きるため、ブラジルの新星を選出した。

 その長い歴史において、時代を代表する選手を迎え入れてきたレアルではあるが、現在、カスティージャからは着実に若い芽が育ってきている。また、将来有望な若手を獲得し、徐々に戦力に組み込んでチーム力の底上げをはかるあたりも余念がない。「20世紀最高クラブ」の栄誉に輝いたスペインの雄は、21世紀も勝者であり続けるべく邁進している。

文=松本武水
写真=Getty Images

次世代のベストイレブンを選出してみたのバックナンバー

欧州リーグ順位表

リヴァプール
76pt
マンチェスター・C
74pt
トッテナム
61pt
欧州順位をもっと見る
バイエルン
60pt
ドルトムント
60pt
ライプツィヒ
49pt
欧州順位をもっと見る
バルセロナ
66pt
アトレティコ・マドリード
56pt
レアル・マドリード
54pt
欧州順位をもっと見る
ユヴェントス
75pt
ナポリ
60pt
インテル
53pt
欧州順位をもっと見る