アーセナルがカラバオ・カップ準々決勝を突破 [写真]=Getty Images
カラバオ・カップ準々決勝が23日に行われ、アーセナルとクリスタル・パレスが対戦した。
1992-93シーズン以来の優勝に向け、ブライトンを下して4回戦を突破したアーセナル。同クラブはプレミアリーグでも首位を快走しており、公式戦3連勝中の状況で準々決勝を迎えた。対するは、リヴァプールを破って8強入りを果たしたクリスタル・パレス。こちらは公式戦3試合未勝利と調子を落としており、やや不安を残すなかで準決勝進出を目指す。なお、負傷中の日本代表MF鎌田大地はメンバーから外れている。
試合は立ち上がりからアーセナルが主導権を掌握。こう着状態が続くなか、25分にアーセナルが決定機を作り出す。ポゼッションで相手を押し込みつつ、マイルズ・ルイス・スケリーが左サイドに張るガブリエウ・マルティネッリへ配球。カットインからボックス右角でクロスを送ると、ゴール前で待つガブリエウ・ジェズスがヘディング。GKに弾かれたボールをエベレチ・エゼが詰めるが、カバーに入ったタイリック・ミッチェルにブロックされた。
攻勢を強めるアーセナルは、40分に敵陣内でクリスタル・パレスのカウンターをカット。ウィリアン・サリバが左サイドに散らすと、マルティネッリがドリブルでペナルティエリア内に侵入する。ポケットに走り込んだルイス・スケリーへとパスが繋がり、左足でクロスを供給。大外でボールを収めたノニ・マドゥエケがシュートを放ったものの、GKワルテル・ベニテスの正面に飛んでしまった。
43分には再びマルティネッリが鋭いドリブルで左サイドを突破。深い位置まで運びながらクロスを送るが、ユリエン・ティンバーのヘディングは枠の上に外れてしまう。一方のクリスタル・パレスも、守備に人数をかけながら攻撃を凌ぐものの、シュート本数では12対2と大きく下回りながらハーフタイムに突入した。
クリスタル・パレスのオリヴァー・グラスナー監督は、後半頭からナサニエル・クラインとジャスティン・デヴェニーを投入。前半に比べて守備ラインを高くし、ゲームのリズムを掴み直す。対するアーセナルのミケル・アルテタ監督も、59分にレアンドロ・トロサール、67分にブカヨ・サカとマルティン・ウーデゴールを交代で送り込む。70分にはウーデゴールのクロスをジェズスがヘディングで合わせるなど、攻撃の色を変化させていく。
すると、80分にアーセナルが均衡を破る。右サイドでコーナーキックを獲得し、サカが左足でクロスを供給。インスイングのボールはファーに向かい、飛び込んできたリッカルド・カラフィオーリがヘディングする。ボールは相手にブロックされるが、ゴール前での混戦からティンバーがシュート。再び相手にブロックされたこぼれ球がオウンゴールとなり、先制に成功した。
だが、ゲームはこのまま終わらない。90+5分にクリスタル・パレスが敵陣左サイドでフリーキックをゲット。キッカーを務めたアダム・ウォートンが時間をかけながらボールをセットし、左足でボックス内にクロスを送る。ファーで待つジェフェルソン・レルマが頭で折り返し、最後はマルク・グエイのシュートで同点に追いついた。
90分間の激闘は1-1で終了し、勝負はPK戦に突入。アーセナルは8人連続でキックを沈めたが、後攻のクリスタル・パレスは8人目のマクサンス・ラクロワがGKケパ・アリサバラガにストップされる。これにより、アーセナルが準々決勝を突破した。準決勝・ファーストレグは来年1月14日に行われ、アーセナルはチェルシーと対戦する。
By サッカーキング編集部
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