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大枚叩いたチーム作りの行く末は? マンU・スールシャール前政権の補強14選手の今

2023.12.11

 苦しんでいるマンチェスター・ユナイテッドだが、問題は今ではなく過去にあったのかもしれない。
 
 今月9日、ユナイテッドはボーンマスを本拠地オールド・トラッフォードに迎えたプレミアリーグ第16節のゲームで大敗を喫した。開始早々に先制ゴールを許すと、後半にも2点を奪われ、格下と見られた相手にホームで0-3という屈辱を味わった。
 
 対戦回数が多くないとは、それでもユナイテッドがホームでボーンマスに敗れるのはカップ戦を含めても初めてのこと。さらに「0-3」のスコアは、プレミアにおいて10位以下のチームとのホームでの対戦ではクラブ史上最大の敗戦だった。まだ6位に着けているが、現在プレミアで最も安定感を欠くチームだろう。というのも、ここまで16試合で「9勝0分け7敗」。一度も引き分けがないのだ。無論、9位以内に着けているチームとの対戦はここまで5戦5敗。下位チームからしか勝ち点を稼げない意味では、一貫性はあるのかもしれないが…。
 
「5億ポンド(約900億円)近くの補強を行ったら、試合をコントロールするくらいはできないと…」と、『BBC』で解説を務めるも元リヴァプールのDFスティーヴン・ウォーノックはボーンマス戦後にユナイテッドについて言及した。「試合のスピードをコントロールすることさえできない。5億ポンドも使いながらカウンターアタックのチームだなんてね」
 
 さらにウォーノックは、ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督のコメントについても指摘する。「なぜアヤックスの頃のようなサッカーを展開できないのか聞かれたテン・ハフ監督は『選手が違う』とコメントしたが、それならば自分のスタイルに合う選手を獲ればいいじゃないか。クラブは、アヤックスの頃のスタイルを求めて監督を雇ったのだからね」
 
 確かにユナイテッドは大枚を叩いてチーム作りをしているが、テン・ハフ監督だけの問題ではない。スポーツ情報サイト『Planet Football』は前任のオーレ・グンナー・スールシャール政権時に補強した14名がその後どうなったのかを取り上げている。
 
 それでは、2018年12月から約3年に渡りチームを率いたスールシャール前監督の補強を見てみよう。

[写真]=Getty Images
 

■DFアーロン・ワン・ビサカ(2019年6月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド

 4500万ポンドという大金でスールシャール監督が最初に獲得したのがアーロン・ワン・ビサカだ。クリスタル・パレスから加入した右サイドバックは粗削りな部分が目立ったが、徐々にチームに馴染むように。とはいえ、そのポテンシャルの高さから将来を嘱望されながら、イングランド代表には一度呼ばれただけしかない(その時は怪我で辞退)…。
 

■FWダニエル・ジェームズ(2019年6月加入) 現所属=リーズ(2部)

 爆発的なスピードで縦への突破が魅力のウェールズ代表のウィンガー、ダニエル・ジェームズは、英雄であるライアン・ギグスの再来と期待されるも、レギュラーに定着できずにわずか2年で退団。現在はイングランド2部のリーズで素晴らしい活躍を見せており、同クラブとともに来シーズンはプレミアの舞台に帰ってくるかもしれない。
 

■DFハリー・マグワイア(2019年8月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド

 移籍金8000万ポンドというDFとして世界最高額の移籍金でレスターから加入したDFハリー・マグワイアは、半年後にクラブキャプテンに任命されて、チームの絶対的な主柱になるはずだった。それが昨シーズンはテン・ハフ監督の元でベンチを温めることに。今シーズンは、怪我人などの影響もあって出場機会を得ると、11月のプレミア月間最優秀選手に選ばれた。
 

■MFブルーノ・フェルナンデス(2020年1月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 今季マグワイアから腕章を引き継いだのがポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスだ。2020年1月にスポルティングから6700万ポンドで加入すると、即座に結果を出した。プレミアでは出場した最初の38試合で38ゴールに直接関与(22ゴール+16アシスト)という驚異的な数字を残した。同期間、欧州5大リーグで彼より直接ゴールに絡んだのはリオネル・メッシ(当時バルセロナ)とロベルト・レヴァンドフスキ(当時バイエルン)だけだった。
 
 そのためユナイテッドは「ワンマンチーム」と揶揄されることも。スールシャール政権での“ベスト補強”は間違いなくこの選手だ。
 

■FWオディオン・イガロ(2020年1月) 現所属=アル・ワフダ(サウジアラビア)

写真はアル・ヒラル在籍時の2023年

 FWマーカス・ラッシュフォードのケガなどもあり、2020年1月に上海申花からローン契約で加入したFWオディオン・イガロ。子供の頃から憧れていたというユナイテッドでは公式戦23試合で5ゴール。その後はサウジアラビに渡ってプレーしており、今季からアル・ワフダのエースとして活躍している。
 

■MFドニー・ファン・デ・ベーク(2020年9月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 2018-19シーズンのチャンピオンズリーグでベスト4に入ったテン・ハフ政権時代のアヤックスの主力メンバー。2020年夏に3500万ポンドでユナイテッドに鳴り物入りするも、最適のポジションが見つからずにベンチを温めることに。2年後に恩師テン・ハフが合流したことで復活を期待する声もあったが、今のところはアヤックス時代の輝きを取り戻せておらず、退団も噂される。
 

■FWエディンソン・カバーニ(2020年10月加入) 現所属=ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)


 
 33歳で加入したウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニは、サウサンプトン戦で途中出場から2ゴールでチームを逆転勝利に導くなど、1年目に公式戦39試合17ゴールと結果を残して契約を1年延長。翌2021-22シーズンは帰還した“王様”に背番号を譲るなど、脇役に甘んじることに。ケガの影響で出場機会が激減してシーズン終了後にユナイテッドを去り、スペインのバレンシアを経て、今夏ボカ・ジュニアーズに加入した。
 

■DFアレックス・テレス(2020年10月加入) 現所属=アル・ナスル(サウジアラビア)


 
 1540万ポンドでポルトから加入した左SDアレックス・テレスは、DFルーク・ショーから定位置を奪うことができず、ユナイテッドでは2シーズンでプレミア30試合に出場に留まった。その後、セビージャにローン移籍した後、今夏サウジアラビアのアル・ナスルに完全移籍した。
 

■FWファクンド・ペリストリ(2020年10月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 ウルグアイのウィンガーは18歳でユナイテッドに入団。当時ペニャロール(ウルグアイ)を率いていたユナイテッドOBのディエゴ・フォーランの勧めもあってスールシャールは獲得にゴーサイン。今季はプレミア7試合に出場も、同じ若手ウィンガーのアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョと比べると影が薄い。
 

■MFアマド・ディアロ(2020年10月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 最大で3700万ポンドとなる移籍金でアタランタから加入したアマド・ディアロだが、過去2シーズンはローン移籍。昨季は2部のサンダーランドで結果を残し、今季はユナイテッドでの活躍が期待されたが7月のプレシーズンの試合で膝を負傷して長期離脱している。
 

■GKトム・ヒートン(2021年7月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 ユナイテッド下部組織出身のGKトム・ヒートンは、2021年7月に11年ぶりにユナイテッドに復帰。37歳となったキーパーは、今季も控えGKとして影でチームを支えている。
 

■FWジェイドン・サンチョ(2021年7月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 2021年7月にドルトムントから7300万ポンドの大金で鳴り物入り。しかし、ドルトムント時代にFWアーリング・ハーランドと見せた軽快なコンビワークや突破力は影を潜め、新天地で苦しむことに。そして、今年9月にはテン・ハフ監督と衝突してファーストチームから追放されてしまった。
 

■DFラファエル・ヴァラン(2021年7月加入) 現所属=マンチェスター・ユナイテッド


 
 レアル・マドリードから4100万ポンドで加入したヴァランは、試合に出れば安定したパフォーマンスを発揮するのだが、あまりにもケガが多く、今季プレミアでの先発出場は4試合だけ。昨年は、フランス代表として母国のワールドカップ準優勝に大きく貢献した。
 

■FWクリスティアーノ・ロナウド(2021年8月加入) 現所属=アル・ナスル(サウジアラビア)


 
 スールシャール政権の最後の補強となったのが、12年ぶりにユナイテッドに帰ってきたクリスティアーノ・ロナウドだ。24歳でオールド・トラッフォードを離れた稀代のアタッカーは、36歳で古巣に復帰するも圧倒的な得点力は健在で、1年目にチーム最多の公式戦24ゴールを叩き出してクラブ年間最優秀選手に選ばれた。だが、翌2022-23シーズンには控えに回ることもあり、クラブを批判して昨年11月に契約解除に。その後はサウジアラビアのアル・ナスルに入団し、中東の地でゴールを量産し続けている。

(記事/Footmedia)

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By Footmedia

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