アル・アハリ戦で先発に名を連ねた酒井宏樹(中央) [写真]=FIFA via Getty Images
2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビアの3位決定戦が22日に行われ、浦和レッズ(日本)はアル・アハリ・カイロ(エジプト)に2-4で敗れた。試合後、浦和のキャプテンを務める酒井宏樹がFIFA公式のフラッシュインタビューに登場した。
浦和は試合の立ち上がりから押し込まれる時間が続くと、19分にはミドルシュートのこぼれ球をヤセル・イブラヒムに押し込まれ、失点を許す。25分にはビルドアップのミスからパーシー・タウにゴールを決められ、早くも2点ビハインドに。それでも、前半終了間際の43分にホセ・カンテが左足でボレーシュートを沈めて1点を返すと、後半序盤の54分にはアレクサンダー・ショルツがPKを決めて同点に追い付いた。
しかし、60分にはアリ・マールルのシュートが小泉佳穂に当たってゴールに吸い込まれ、再びアル・アハリ・カイロに勝ち越しを許す。終盤にはカンテやショルツが悪くないシーンを作ったが、同点弾を挙げられずにいると、後半アディショナルタイムにはマールルにフリーキックを直接叩き込まれ、最終的には2-4で敗北を喫した。
酒井にとっては、今大会で唯一スターティングメンバーとしてプレーしたのがこのアル・アハリ・カイロ戦だった。当初、酒井は右ひざ半月板を損傷した影響で11月6日に手術を受けており、今大会の登録メンバーからは外れていた。それでも開幕直前、頭部のケガの影響が懸念されていた髙橋利樹に代わって急きょ登録メンバー入り。酒井の全治までの期間は約3カ月間と伝えられていたものの、驚異的なスピードで復帰を果たしていた。、準々決勝のクラブ・レオン戦(○1-0)で81分から途中出場すると、準決勝のマンチェスター・シティ戦(●0-3)では出番がなかったが、アル・アハリ・カイロ戦では先発に名を連ねる。多少なりとも無理をしてピッチに立ったことは想像に難くないが、右サイドバックのポジションで攻守に存在感を発揮し、65分に荻原拓也と交代するまでプレーした。
キャプテンとして、絶対的な主力としてスタメン出場を果たした酒井は「最後の試合を勝利で飾れなかったことが非常に残念です。ただただそれに尽きるかなと思います」と唇を噛んだ。
サウジアラビアの『プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム』には数多くのファン・サポーターが駆けつけた。最後まで声援を送り続ける浦和のファン・サポーターの存在を受けて、酒井は「勝利を届けられなかったことが非常に残念です」と率直に明かしている。「ここまで大アウェイの中でも、彼らの声援がピッチまで聞こえることを誇らしく思いました。だからこそ、僕らは結果を出さなければならなかったと思っています」と改めて悔しさを露わにした。
By サッカーキング編集部
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