[写真]=Getty Images
オリンピックの男子サッカーにおける特殊なルールである『オーバーエイジ』について説明するとともに、過去にU-23日本代表のオーバーエイジとしてオリンピックに参加した選手を紹介する。
オーバーエイジはなぜ存在する?
オリンピックにおける男子サッカーは、全種目の中でも歴史がある競技のひとつであり、1900年のパリオリンピック以降(ロサンゼルスオリンピック1932を除く)正式種目として開催されてきた(諸説あり)。
参加国・地域は16チーム、原則として1チーム18名まで登録可能(東京五輪は新型コロナウイルス感染症の影響により22名)。1枠はホスト国が獲得(パリ五輪の場合はフランス)し、残りの15枠はトーナメントを通じて割り当てられる。
国際オリンピック連盟(IOC)により、当初はアマチュア選手のみが出場する大会だったが、1984年ロサンゼルスオリンピックからプロ選手の出場が認められた。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)が管轄するFIFAワールドカップとの兼ね合いから、1992年バルセロナオリンピックより年齢制限が設けられ、開催前年の12月31日時点で満23歳以下の場合はプロ選手でも参加できるというルールに変更された。
その後、1996年アトランタオリンピックから年齢制限を超えた3選手を代表選手リストに加えることができる『オーバーエイジ』の条項が追加され、現行のルールとなった。
U-23日本代表の歴代オーバーエイジ
男子サッカーU-23日本代表は、1996年のアトランタオリンピックから8大会連続で本大会出場権を獲得している。
大会 | オーバーエイジ枠 |
---|---|
1996年アトランタ五輪 | なし |
2000年シドニー五輪 | 楢崎正剛、森岡隆三、三浦淳宏 |
2004年アテネ五輪 | 曽ケ端準、小野伸二 |
2008年北京五輪 | なし |
2012年ロンドン五輪 | 吉田麻也、徳永悠平 |
2016年リオ五輪 | 藤春廣輝、塩谷司、興梠慎三 |
2020年東京五輪(2021年開催) | 吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航 |
2024年パリ五輪 | なし |
1996年アトランタ五輪
オーバーエイジ:なし
西野朗監督はオーバーエイジ枠を使用せず、18名全員が23歳以下で戦った。日本は初戦でブラジルに1-0で勝利し、『マイアミの奇跡』を達成。しかし、第2戦でナイジェリアに0-2で敗れ、第3戦はハンガリーに3-2で勝利したものの、得失点差で3位となり、無念のグループステージ敗退に終わった。
2000年シドニー五輪
フィリップ・トルシエ監督はオーバーエイジにGK楢崎、DF森岡、DF三浦の3名を選択。ブラジル、南アフリカ、スロバキアと同組となったグループステージでは、2勝1敗の2位通過を果たし、ベスト8へ進出。しかし、準々決勝でアメリカにPK戦の末敗れ、メダルには届かなかった。
2004年アテネ五輪
山本昌邦監督が指揮を執ったアテネ五輪は、オーバーエイジにGK曽ケ端とMF小野を招集した。当時ブンデスリーガのハンブルガーSVで活躍していたFW高原直泰も参加する予定となっていたようだが、エコノミークラス症候群の再発により、招集は見送られた。結果は3戦全敗でグループステージ敗退に終わった。
■2008年北京五輪
オーバーエイジ:なし
反町康治監督はオーバーエイジを使用せずに本大会へ臨んだ。結果は3戦全敗でグループステージ敗退となった。
2012年ロンドン五輪
関塚隆監督はオーバーエイジでDF吉田とDF徳永を招集。キャプテンに就任した吉田を中心に粘り強く戦い、グループステージを2勝1分で1位突破すると、準々決勝でエジプトを3-0で下して、初のベスト4へ進出。しかし、準決勝でメキシコに1-3で敗れると、3位決定戦でも韓国に0-2で敗れ、メダル獲得とはならなかった。
2016年リオ五輪
リオデジャネイロオリンピックで手倉森誠監督は、オーバーエイジの枠をフル活用してDF藤春、DF塩谷、FW興梠の3人を招集。しかし、1勝1分1敗のグループステージ3位で敗退となった。
2020年東京五輪(2021年開催)
新型コロナウィルス感染症により、東京五輪は1年延期されて2021年の開催となった。登録メンバーは18人から22人に拡大され、森保一監督はDF吉田、DF酒井、MF遠藤をオーバーエイジ枠に選出した。グループステージ3連勝で首位通過すると、準々決勝のニュージーランド戦はPK戦の末に勝利し、ベスト4へ進出。しかし、準決勝でスペインに敗れると、3位決定戦でメキシコに敗戦し、メダル獲得とはならなかった。
2024年パリ五輪
オーバーエイジ:なし
パリオリンピック2024に臨む日本代表が2024年7月3日に発表され、今大会はオーバーエイジが選出されないことになった。
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By サッカーキング編集部
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