サッカー界は2024年も大忙し! [写真]=Getty Images
2024年もサッカー界は大忙しだ。今週から日本代表が3大会ぶりの“王座奪還”を目指すAFCアジアカップカタール2023や、アフリカ最強の座を決めるアフリカネーションズカップが開幕し、夏にはEURO2024やパリ・オリンピックも開催される。
そんな2024年のサッカー界をイギリス紙『テレグラフ』が大胆に占っているので今回はそれを見てみよう。果たして今年の顔となる選手やヨーロッパナンバーワンにに輝く国はどこなのだろうか?
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■大ブレイク選手:エンドリッキ
『テレグラフ』が大ブレイクを予想するのは17歳のブラジル代表FWエンドリッキだ。パルメイラスに所属する“若き才能”は、2022年10月に「16歳2カ月16日」でトップチームデビューを果たすと即座に結果を残し、2023年はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで11ゴールを叩き出して優勝に貢献。昨年11月にはブラジル史上4番目に若い「17歳3カ月26日」でA代表デビューを果たした。
18歳の誕生日を迎える今年7月にレアル・マドリードへ移籍することが既に決定しており、移籍金は6000万ユーロ(約90億円)とも報じられている。若くしてブラジルから“白い巨人”に加入した同郷のヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴのようにエンドリッキも活躍することができるだろうか? サッカー王国が誇る“新たな神童”の欧州初挑戦に注目だ。
記事は、次点という形でマンチェスター・シティに所属するFWジョエル・エンダラ(17歳)の名前も出している。昨年11月にU-17イングランド代表としてU-17ワールドカップで3ゴール・2アシストの活躍を見せたアタッカーは、シティのトップチームとして年末のクラブワールドカップに帯同。才能豊かなウィンガーのトップチームデビューが待ち遠しい。
■年間最優秀選手:ジュード・ベリンガム
年間最優秀選手はノルウェー代表FWアーリング・ハーランド、フランス代表FWキリアン・エンバペ、イングランド代表MFジュード・ベリンガムの3名に絞られ、あとは所属クラブや代表チームの成績次第だと『テレグラフ』は予想。そして現状を考えると、レアル・マドリードで驚異的な活躍を見せる20歳のベリンガムが最有力だという。
昨年夏にドルトムントからレアル・マドリードに移籍したベリンガムは、ここまで13ゴールでラ・リーガ得点ランキングの首位を快走。加えてチャンピオンズリーグ(CL)でも5試合で4ゴール3アシストと結果を出しており、2024年はさらなる飛躍が予想される。「既に若手の年間ベストプレーヤーに選ばれており、この成長曲線を考えるとバロンドール受賞も近い」と『テレグラフ』は指摘している。
■EURO優勝:イングランド
6月から7月にかけてドイツで開催されるEURO2024について『テレグラフ』は「短期決戦なので予想は不可能に近いが、楽観的に考えて…」と前置きした上でイングランド代表の優勝を予想している! “スリーライオンズ”は前回大会の決勝でPK戦の末にイタリアに敗れて準優勝に終わっているため、今大会での悲願の初優勝への期待が高まっている。
同紙によると、準決勝でもう1つの本命であるフランスと対戦する可能性が高く、FIFAワールドカップカタール2022・準々決勝で敗れた相手を倒さない限り頂点は見えてこないようだ。他にもホスト国のドイツやポルトガルにも警戒だという。果たして、就任7年目を迎えたガレス・サウスゲート政権のイングランドは、欧州の頂点に立つことができるだろうか? カギとなるのはベリンガム、そして今シーズンからバイエルンで活躍するFWハリー・ケインの調子だというが果たして結果は…。
■一番の楽しみ:プレミアリーグの優勝争い
2024年最大の“目玉”はプレミアリーグの優勝争いだという。確かに今シーズンのプレミアリーグは全くもって予想がつかない。シーズン前半戦は王者マンチェスター・シティの足踏みにより、リヴァプールとアーセナルが鍔迫り合いを繰り広げているほか、ウナイ・エメリ監督率いるアストン・ヴィラも“ダークホース”として首位に肉薄し、アンジェ・ポステコグルー監督が就任したトッテナムはシーズン序盤戦の台風の目となった。
ようやく「誰がどこを倒してもおかしくない」というプレミアリーグの売文句が実証されてきたと『テレグラフ』は指摘。そしてエキサイティングな優勝争いを願うと共に、ゴールフィーバーが続くことにも期待しているそうだ。というのも、今シーズンのプレミアリーグはいつになく大量ゴールが飛び交っているのだ。ここまで行われた198試合での合計ゴール数は実に616。1試合平均にすると「3.11」となっており、1992年に発足したプレミアリーグにおいて今のところ歴代最多記録なのだ。
■プレミアリーグ優勝:マンチェスター・シティ
そんな注目のプレミアリーグの優勝争いだが、最終的に頂点に立つのはマンチェスター・シティだと同紙は予想する。「最後までもつれるかもしれないが、結局のところプレミアリーグ優勝はマンチェスター・シティ以外に考えづらい」と結論付けているのだ。
135年の歴史を誇るイングランドトップリーグにおいて史上初の4連覇を目指すマンチェスター・シティは、11月中旬から一時はプレミアリーグで4試合も勝利から遠ざかったが、それでも首位リヴァプールとは現在「5」ポイント差で、さらに1試合消化が少ない。“主砲”ハーランドの負傷という問題もあるが、『テレグラフ』は「今でも間違いなくプレミアリーグでナンバーワンのチーム」と評価する。しかし、「以前ほど圧倒的な強さはなく、少し脆さも見られる」と記事を締めくくっており、やはりシーズン終盤まで混戦模様が続きそうだ。
注目の戦いが続く欧州サッカー界。日本に暮らすファンとしては2024年も寝不足の日々が続きそうだ。
(記事/Footmedia)
By Footmedia