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サッカー界で加速する“レガースの縮小化”…「憤慨しないクラブドクターはいない」

2023.12.20

ジャック・グリーリッシュのレガース [写真]=Getty Images

 サッカー界の有識者たちが、話題となっている選手のレガース(すね当て)について言及した。19日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 激しい肉体的接触が多いサッカーのなかで、選手のすねを守る役割を果たしているレガース。そんな着用が義務付けられている重要なアイテムは、昨今サイズの縮小化が進んでいる傾向があり、マンチェスター・シティに所属するイングランド代表FWジャック・グリーリッシュなどのトッププレーヤーに加えて、スタッド・ランスに所属する日本代表MF中村敬斗など、日本人選手にもその風潮は表れている。

 レガースのサイズによっては、選手の安全性が損なわれる可能性があるという懸念も提起されているが、同メディアはサッカー界における様々な意見を紹介。競技規則の制定を行なっている国際サッカー評議会(IFAB)は、「これは個々の選手の責任であり、レフェリーの責任ではない。若い選手に関しては、その責任はコーチや両親、保護者が負うべき」とレガースのサイズを今後も規制するつもりはないとの見解を示したようだ。

 一方で、イングランド3部のウィコム・ワンダラーズでクラブドクターを務めながら、自身でレガースの製造会社を経営しているボブ・サンガー氏は、規則が「曖昧」だと発言。「どれくらいの大きさでなければならないかという規定がないため、多くの関係者にとってグレーゾーンになっている」と苦言を呈しながら、「小さなレガースを着用してプレーする選手を見て、憤慨しないクラブドクターはいない」と意見を述べている。

 また、イギリスのユースチームであるコルチェスター・ヴィラでコーチを務めるアンディ・クラーク氏は、育成年代における影響を懸念。38人のコーチ全員の賛同を得て、小さなレガースの着用を禁止していると明かし、「カバーする面積が小さければ小さいほど、選手がケガをする可能性は高くなる。クラブに所属する少年少女にとって何がベストなのか、その判断が必要だ」と育成年代においては特に留意する必要があると語った。

By サッカーキング編集部

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