[写真]=金田慎平
雨の国立競技場で行われた名古屋グランパス対アルビレックス新潟のルヴァンカップ決勝戦。新潟は3度追いつく脅威の粘りを見せたものの、PK戦の末に敗れ準優勝となった。
運命のPK戦、先攻の新潟は2人目の長倉幹樹が失敗し、最終スコアで4対5で惜しくも敗れた。ベンチスタートとなった長倉は65分からピッチに立つと、見事なスルーパスで延長後半の小見洋太の同点ゴールをアシスト。またプライムラウンド準々決勝第1戦のFC町田ゼルビア戦では、1試合4得点という離れ業をやってのけ、通算6得点で今大会の得点王に。まさに新潟決勝進出の立役者だ。
PKを終えた長倉にいち早く駆け寄った秋山裕紀は「決勝まで来ることができたのは彼の力。チームメイト全員、彼のことを責めることはないですし、準々決勝の町田戦で4得点を決めてあれだけの点差ができて優位に進めることができました。彼の力がなかったら決勝には来ていないので、感謝の気持ちしかない」と長倉の活躍を称え「全選手が声をかけていましたし、(長倉)幹樹くんも切り替えていると思うので、リーグ戦でまた暴れてくれると思う」と今後の爆発に期待を寄せた。反撃の1得点を決めた谷口海斗も「(長倉)幹樹のせいではなく、あいつがいたからこそここまで来ることができている。自分たちの代表として、あの舞台でPKを蹴ったことは本当に素晴らしい」と長倉の勇気を称賛した。
クラブとファン・サポーターが一体となって臨んだ初の決勝だったが、タイトル獲得まであと一歩届かず。秋山は「粘り強さという意味では集大成として、個人的にはすごくいいゲームだったと思います。もちろん勝てればベストでしたけど、この悔しい経験を今日来た選手全員が感じたと思うので、また次につなげていきたい」と前を向く。谷口も「初の決勝戦でしたし、こういった場所に常連というか立ち続けられるクラブにならないといけないと思います。そのためにはリーグ戦もそうですし、目の前の一戦一戦に勝っていかないといけない」と次戦以降を見据えた。
By サッカーキング編集部
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