右サイドを駆ける伊東純也 [写真]=ムツ カワモリ
「個人的に得点が取れなかったことは、少し心残りとしてあります」。伊東純也は自身初のFIFAワールドカップをそう振り返り、今大会こそは――とリベンジを誓っていた。
日本代表はFIFAワールドカップ2026 グループステージ第2節でチュニジア代表と対戦し、4-0で勝利を収めた。2点リードで迎えた69分、田中碧の鋭い縦パスを上田綺世がフリックし、伊東が裏へ抜け出す。「なるべく綺世に入った時は近くで落としてもらうか、裏に抜けることを意識していました。フリックが来るかなと思ったら来たので、うまく抜け出して決められて良かったです」。相手DFをしっかりとブロックしながら冷静に流し込み、ワールドカップ6試合目で自身初ゴールを記録した。
カタール大会からおよそ3年半。「前回得点できなかったので、得点してチームが勝てればいい」と語っていた日本のスピードスターが、有言実行の一撃だ。しかしながら、待望のゴールにも関わらず、伊東は淡々としている。「そうですね、思ったより……。嬉しいは嬉しい」。意外にも歯切れが悪い。その理由は、伊東にとってワールドカップでのゴールが通過点に過ぎないからだ。
「まずは1点取れたので、次もどんどん狙っていきたい。チームの勝利に貢献できるゴールを決められればいいかなと思っています」。オランダ戦ではジョーカーとして流れを変え、チュニジア戦では先発フル出場でゴールという結果も残した。改めて、伊東は日本代表に欠かせない存在だ。「あまりゴールを決めるタイプではないので、決められたのは良かったです。2戦目に決められたのは大きいですし、もっともっと決めたい」。カタール大会で抱えた“心残り”を晴らしたが、その視線はすでに次の一戦を見据えていた。
取材・文=三島大輔(サッカーキング)
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By 三島大輔
サッカーキング編集部
