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日本代表を支える“見えない力”…テクニカルスタッフも総動員でW杯へ、中下征樹氏「どこが来てもいいという状況を作っている」

12時間前

日本代表のテクニカルスタッフ 中下征樹氏

 日本代表を支えるテクニカルスタッフ。メンバーの一人、中下征樹氏は2021年から日本代表のテクニカルスタッフを務めている。2014年から2018年まではサンフレッチェ広島でテクニカルスタッフを務めており、森保監督との縁も深い人物だ。

 テクニカルスタッフは自チームや対戦相手を分析し、まずは膨大なデータを収集。そのデータをもとにコーチングスタッフと連携しながら、どう勝っていくのかという道筋を決めていく。「攻撃、守備、セットプレー、交代、監督の考え方など、特徴を深掘りして短く簡潔に届くものを揃えていきます。あとは自チームの監督は何をやりたいのか。コーチ陣は攻撃、守備、セットプレーなどで何を落とし込みたいのかも汲み取り、それに合うものを出していく。たくさんある情報の中から『あれもあります。これもあります』ではなく、3つくらいの選択肢に絞って提示している」という。実際には「届けるものより、捨てなければいけないもの」の方が圧倒的に多い。それでもあらゆることを想定しながら莫大なデータを揃え、最善の道を示していく。「結局無駄だったということもありますし、見えない作業がすごくたくさんある」と明かした。

 代表チームは毎回メンバー編成が異なる。「メンバーは一週間、10日前くらいに発表されるのですが、そこから分析をスタートするのでは当然遅い。試合の1カ月、2カ月前から試合を観て、その中からこういうメンバーになるとか、こういう監督の考えになりそうということを絞り込んでいきます」。最も大事なのは「骨格を見抜くこと」。メンバー構成が毎回異なっても「骨格は変わらない。それを見抜くことが僕らにとって大事なことです」と語った。

 FIFAワールドカップ2026は出場国が32カ国から48カ国に拡大され、決勝まで進めば最大8試合を戦うことになる。中下氏は分析に加え、東京大学・筑波大学のサポートプログラムの管理も担当。学生たちの力も借りながら、テクニカルスタッフも総力戦で今大会に臨む。「(直近で)大会のフォーマットが変わったのは、1994年から98年のタイミングです。なので、それ以降の知見は誰も持っていないし、その成功例はどの国も持っていません。3位抜けもあるので、非常に難しい決勝トーナメント1回戦に向けた体制作りが勝つために必要だという定義で進めてきました」と明かす。

 さらに「どの国と対戦するのかという可能性は全てはじき出し、一番難しい想定をして準備を進めています。その数に耐えうるだけのサポート・分析体制を作って今大会に臨んでいるので、全チームの情報は持っています」と断言。「どこが来てもいいという状況を作っているので、これまでのアプローチと比べて格段にレベルは上がっていますし、協会の皆さんの理解とサポートを得ながら、ここまで作ってきました」と自信を示した。

By サッカーキング編集部

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