日本代表の上田綺世
『キリンチャレンジカップ2025』でパラグアイ代表と10日にパナソニックスタジアム吹田で対戦する日本代表。9日の前日練習後、フェイエノールトに所属するFW上田綺世が取材対応し、背番号をこれまで着用していた「9」から「18」に変更した強い思いを語った。
今回の背番号変更については「ずっとお願いしていた」という上田。こだわりの理由は「父に憧れてサッカーを始め、ずっと父の真似をして18番をつけてきたし、今、海外でもプレーして、代表でもプレーする今だからこそ、そこにはこだわり続けたい」と、父親が着用していた番号としてその想いを背負うと話し、「僕は一桁とか、いわゆる良い番号に興味がなくて。18番をつけてサッカーをしてきたのも、父を追いかけてきたのもそうですし、父とサッカーをしてきたというのも今になって、今だからこそ、こだわることに意味もあると思います。引退するまで僕にとって一番特別ですし、良い番号だと自分の中では思っています」と、改めての強い思いを明かして、「国と一緒に背負って戦えるというのは、僕にとってすごく特別」と喜びと責任を口にしている。
これまで日本代表ではストライカーに与えられることの多い「9」をつけてきた。「9番をもらって、そこは自分の中でもリスペクトを感じて、その番号に応えるような活躍を、責任を持ってしないといけないと思っていました」として、「チームにとって意味ある番号で、その責務を果たす」ためにも「9」の責任もしっかり背負ってプレーしてきたとも話している。
所属するフェイエノールトではリーグ戦開幕8戦8得点と絶好調での日本代表への合流となる。「プレーフィーリングがいい」と話す上田は、「クラブで残している結果を評価してもらって、ここに呼ばれているというところと、そこをどう結びつけるで言うと、もちろん自分の結果が出ている分、自信を持ってプレーできるし、それは良い方に、ここでも影響すると思っています。でも、求められることや相手も違いますし、環境も違う。コンディションもまた作らなければいけないので、そこのアプローチの仕方は少しずつ変わってきます。ただ、クラブの活躍は少なからずチームの信頼と自信のところではポジティブに与えてくれると思っています」と好循環の中で、さらに日本代表にも貢献したいと続けている。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長