地震の影響でチリ代表戦が中止するという難しい状況の中でも最善を尽くそうとする森保一監督 [写真]=Getty Images
森保一監督率いる日本代表が、3日にスタートさせた札幌市内での合宿が終了を迎えた。
地震の影響でチリ代表との国際親善試合が中止に終わった日本代表。昨日行われた紅白戦について、「チリ戦で本来やりたかったことを多少入れつつ?」と記者から問われた森保監督は次のように答えた。
「それはすべてではないですけど、含まれています。チリ戦の前にトレーニングしていたこととはメンバー的にも違ったりとかはしましたけど。試合ができなかったのは残念ですが、その分いろいろなパターンや人の形が練習できて、見られて、昨日はいい練習ができたと思っています」
「あとは何よりも見に来てくださった方が選手たちのトレーニングを見て、気持ちの入った練習を見て、元気になってもらえたり、励ましのメッセージを受け取ってもらえればと思っていました。選手たちはいい集中と気持ちの入った練習をしてくれたので良かったと思います」
2試合を通じて多くの選手を見たいと考えていたところで、チリ代表戦が中止。1試合となってしまった森保監督は、全員使うことができない点を踏まえ、どう軌道修正するかについて話した。
「本当にできるだけ多くの選手を試合で見たいということは思っていましたし、できれば全員試合の中で見たいという思いはありましたけど、結果、現実は1試合になりました」
「試合の流れによっても変わると思いますけど、少しでも多くの選手を見ていくことは考えたいと思います。昨日の紅白戦でも見れた部分はあるので」
「あと選手に関しては、選手が所属チームに戻った後も情報は追いかけていきたいと思いますし、いいプレーをしている選手はまた次の道が開けるということ、また来てもらえるということ。そこは選手たちに理解してもらいたいと思います」
また、日本代表の新主将、青山敏弘と練習前にはどのような話をし、どのような期待をしているのかについて、森保監督は次のように明かしている。
「調子はどう?という感じですね。選手たちも北海道の方々もメンタル的に傷ついているところがあると思いますし、大変だと思います。選手たちもこういう事態になって、かなり大変ななか、心身ともに普通の状態ではないと思います。その辺を少し確認しながら、という話はしました」
「キャプテンやってほしいということで、普段から青山がやってくれていること、オンザピッチ、オフザピッチとやっていること、いつもどおりの姿勢を示してもらえればという話はしました」
「それ以外は特に話していないと思います。キャプテンとしてやってもらうことはもちろんありますけど、一人の選手として自分のプレーをしっかりとすることを見せるということ。見せるために最善の準備をすること。そこは選手として当然のことをやっていって、チームに伝えていく、ということを分かってくれていると思います」
日本代表は11日にコスタリカ代表と対戦する。