なでしこジャパンがアルゼンチンと対戦した [写真]=金田慎平
国際親善試合が23日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)とアルゼンチン女子代表が対戦した。
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023をベスト8で終えたなでしこジャパンにとっては、10月から始まるパリ・オリンピックのアジア2次予選に向けた最後の強化試合となる。ゴールマウスには平尾知佳が立ち、フィールドは4-3-3の並びに。キャプテンの熊谷紗希がアンカーを務め、W杯得点王の宮澤ひなたは左サイドの攻撃的ポジションに入った。
移動トラブルの影響で十分な準備ができなかったアルゼンチンを相手に、なでしこジャパンは序盤から試合を支配。開始2分に幸先よく試合の均衡を破る。田中美南がボックス内で相手のコントロールミスからボールを奪い、そのまま相手GKとの駆け引きを制して、左足でゴール左下へと流し込んだ。
9分、なでしこジャパンに追加点のチャンスが訪れる。宮澤の折り返しに合わせようとした田中が背後から相手DFに倒されてPKを獲得。長谷川唯がキッカーを務めると、冷静にゴール右下へと突き刺し、早々にリードを広げる。
なでしこジャパンは25分、セットプレーの2次攻撃で3点目を獲得する。左サイドの深い位置から遠藤純が鋭いクロスを供給。ボックス中央に残っていた高橋はながダイビングヘッドで合わせ、強烈なヘディングシュートを突き刺した。
なでしこジャパンは39分に4点目を加える。高橋が縦パスを通すと、受けた田中が相手を複数引きつけて前方へスルーパスを通す。抜け出した長谷川は相手2人をかわし、ボックス中央から右足を振り抜いてゴールに突き刺した。
アルゼンチンを圧倒して4点リードで折り返したなでしこジャパンは、ハーフタイム明けから植木理子と杉田妃和を起用。さらに59分、林穂之香と清家貴子を投入すると、交代選手たちが早速仕事をする。61分、熊谷が縦パスを通すと、植木、林とつなぎ、最後はゴール前に飛び込んだ清家が押し込んだ。さらに65分、清家がピンポイントのフィードを相手DFラインの背後に通し、抜け出した杉田が相手GKとの一対一を冷静に制した。
さらに80分、植木が倒されてなでしこジャパンが再びPKを獲得する。植木が自らキッカーを務めると、相手GKの逆を突いてゴール右下へと流し込んだ。そして試合終了間際、ペナルティエリア手前でパスを受けた清家が、チップキックで相手GKの頭上を通し、この試合2得点目を記録した。
試合はこのまま終了し、なでしこジャパンがアジア2次予選前唯一の強化試合を大勝で制した。アジア2次予選のグループCは10月26日から11月1日にかけてウズベキスタンのタシュケントで集中開催され、なでしこジャパンはインド、ウズベキスタン、ベトナムと対戦する。
【スコア】
日本女子代表 8-0 アルゼンチン女子代表
【得点者】
1-0 2分 田中美南(日本)
2-0 10分 長谷川唯(日本)
3-0 25分 高橋はな(日本)
4-0 39分 長谷川唯(日本)
5-0 61分 清家貴子(日本)
6-0 65分 杉田妃和(日本)
7-0 80分 植木理子(日本)
8-0 90+2分 清家貴子(日本)
【スターティングメンバー】
なでしこジャパン(4-3-3)
平尾知佳;清水梨紗、高橋はな、南萌華、遠藤純(70分 三宅史織);熊谷紗希(85分 三浦成美)、長谷川唯、長野風花(60分 林穂之香);猶本光(HT 杉田妃和)、田中美南(HT 植木理子)、宮澤ひなた(60分 清家貴子)
By サッカーキング編集部
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