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【インタビュー】熊本の武器“杉山ゾーン”…覚醒の理由はGK田代との猛特訓「毎回すごくいい勝負ができている」

[写真]=J.LEAGUE

 7月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』が発表され、J2はロアッソ熊本に所属するMF杉山直宏が受賞した。

 受賞したのはJ2第28節・ツエーゲン金沢戦の51分に決まったゴール。高橋利樹、竹本雄飛との華麗なパス交換から、得意の左足を振り抜いた。「練習から2回リターンをしてシュートという形をやっていたので、そのイメージがパッと沸き出てきました」という一発を振り返ってもらった。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

――まずは7月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』受賞おめでとうございます!
杉山 ベストゴールのような個人賞を受賞したことが今まであまりなかったので、素直に嬉しいです!

――金沢戦で決めた素晴らしい連携からのゴールを改めて振り返っていただけますか?
杉山 最初は裏のスペースを狙おうとしたのですが、相手DFに察知されてしまったので、一度ボールを足元で受けてエリア内の様子をうかがいました。練習から2回リターンをしてシュートという形をやっていて、パスをもらった時点で手前の高橋選手ともう一つ奥の竹本選手が見えたので、そのイメージがパッと沸き出てきました。竹本選手がいい位置にボールを落としてくれたので、しっかりと枠内に飛ばすことを意識しながら強いシュートを打つことができました。練習でやっていた形を試合で体現できて良かったです。

――第30節の栃木SC戦でも同じような連携から見事なゴールを決めました。前線の選手たちの連携・連動は素晴らしいですね!
杉山 サイドを起点とした打開、クロスからの得点は昨季よりも増えていると思います。2人、3人と連動して崩せている場面は多いので、お互いの意図が合ってきているのだと思います。個人的には特に竹本選手とテンポ感が合いますね。ロッカーが近くてよく話しているので、そういった日頃のコミュニケーションも大切だと思います。

――熊本の攻撃は「パスを出したら動く」が徹底されている印象です。
杉山 『パスを出したら動く。もう一度パスを受けて出す』は習慣化されていますね。自分が主体的にゲームを作っていくという意味で、チームでは“プレーメーカー”と呼んでいます。練習の積み重ねで身に付いた動きだと思います。

――金沢戦、栃木戦とホームで2試合連続で2得点を記録しています。“杉山ゾーン”が開花しつつあると思うのですが、その理由は何でしょうか?
杉山 全体練習終了後、GKの田代(琉我)選手と一緒にシュート練習をしています。僕が決めたり、田代選手が止めたり、毎回すごくいい勝負ができているので、このシュート練習で磨かれたものが試合でも発揮できているのだと思います。カットインからのシュートで決められる確率が上がってきた実感はありますね。

――ちなみにプレー面で参考にしている選手はいますか?
杉山 マンチェスター・シティのリヤド・マフレズ選手です。右サイドからカットインしてのシュートとクロスの精度が高く、もう一つ縦に行くこともできる。選択肢が二つあると、相手DFは対応が難しくなると思います。相手DFに対応されても味方とのワンツーで抜け出せたりもするので、見ていてすごいなと思います。

――以前に河原創選手が「監督は『普通だ』と言うけど、きついトレーニングが多い。最後まで全員の足が動いてプレーできていたのは積み重ね」と話していました。具体的にどのようなトレーニングが多いのでしょうか?
杉山 ボールを使った狭いエリアでのトレーニングが多いですね。その練習のおかげで攻守の切り替えの早さは武器になっていると思います。練習量も多いですけど、練習の強度もすごく高いと思います。自分はあまり走れるタイプではなかったのですが、大木(武)監督の指導を受けてから、高い強度を保ったまま試合をこなせるようになりました。これは間違いなくトレーニングの成果だと思います。試合終盤はきついですが、最後の踏ん張りが効くようになってきたので、そこは成長を実感している部分です。

――昨季はJ3で28試合に出場して5得点。今季はすでに6得点とカテゴリーが上がった中でもキャリアハイを更新しています。J2でもやれるという自信はいかがでしょう?
杉山 サイドでの突破やクロスに関しては、序盤戦からできている感覚がありました。そこに得点という結果が付いてきたので、もっとできるという自信が付いてきましたね。もっともっとゴールやアシストという結果にこだわっていきたいです。

――杉山選手の活躍もあり、現在ホームでは3連勝中です。なかなかホームで勝てない時期もありましたが、改めて振り返っていかがでしょうか。
杉山 「なぜホームで勝てないんだろう」とは思っていましたね……。歯痒いというか、もどかしいという気持ちでした。ですが、最近のホームゲームでは負ける雰囲気がないですし、“絶対に勝つ!”いう自信を持って試合に臨めています。先日の栃木戦はプロになってから初めての声出し応援を体感したのですが、背中を押されている感じがして奮い立ちましたね。

――J1昇格に向け、終盤戦への意気込みをお願いします。
杉山 これまでは自分たちが試合のペース握っていても、勝ち点3を取れなかった試合もありました。最近は得点が取れるようになり、かつ無失点で抑えることができています。自分たちのペースは崩さず、勝つことにこだわって残り試合を戦っていきたいです。

――まだアルビレックス新潟、ベガルタ仙台、横浜FCと上位勢との直接対決を残していることもポイントだと思います。
杉山 J2は全体のレベルが高く、どのチームが勝ってもおかしくありません。新潟と仙台には前半戦で敗れているので、同じ相手に2度も負けてはいけないと思いますし、横浜FCには連勝できるように頑張りたいと思います。残り試合全て大事ですが、勝てば上位に行けるので、特にこの3試合は絶対に勝ちたいと思います。

――では、最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします。
杉山 今、この順位にいることができているのは、選手だけではなくスタッフやファン・サポーター全員のおかげだと思っています。これからも熊本が一丸となって戦っていけば、必ずJ1昇格できると思うので、これからも一緒に戦っていきましょう!

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