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ルートインジャパン株式会社「すべてのホームタウンにルートインを」…【連載|私たちがJリーグを支える理由 #3】

ルートインジャパン株式会社の小名木義孝専務 [写真]=野口岳彦

 Jリーグを支えるタイトルパートナー、トップパートナー企業のインタビュー連載「私たちがJリーグを支える理由」。第3回は、2015年よりトップパートナーを務めているルートインジャパン株式会社。

 全国各地に進出しているホテル事業をはじめ、ルートイングループとしてブライダル事業や社会福祉事業など多岐にわたる事業を展開。2013年にルートインホテルズ女子陸上部、2017年にはルートインホテルズ女子バレーボール部を創部し、プロ野球独立リーグ「BCリーグ」をネーミングライツスポンサーとして支えるなどスポーツの支援にも熱心だ。

 そんな同社がJリーグをサポートする理由、そしてスポーツ協賛やパートナーシップの意義・価値とは何か。小名木義孝専務取締役に話を聞いた。

インタビュー・文=井川洋一

携わるすべての人に元気になってもらいたい

[写真]=野口岳彦

———全国展開するホテル事業をはじめ、サッカーファンにも幅広い認知を誇る御社ですが、改めて事業内容について教えてください。
小名木 主力事業はホテルですが、居酒屋、ゴルフ場、スキー場なども経営しています。ホテルは現在323店舗で国内、サイパン、ベトナムに展開しており、その他施設も合わせると359施設。計画中を含めると、約400ほどを運営していますが、それを「500」店舗にすることが当面の目標です。

———企業としての理念、大切にしていることは何でしょうか?
小名木 「独自の道を開拓し、社会に貢献し必要とされる企業をめざす」ことを掲げて、社業を続けております。

 もともとルートインホテルズは、長野県上田市が発祥。地方の郊外にホテルを展開していくことが、事業のスタートでした。ルートは「道」、インは「宿泊するところ」。これを合わせて「ルートイン」という名称になりました。それをずっと受け継いでいます。

 一般的には、ホテル事業の常識として、ホテルの立地は大都市の駅前に限られていたのですが、私たちは本当にホテルを求めているお客様は大都市の駅前にかかわらず、様々な場所にもいるのではないか、と考えています。我々は立地にとらわれません。「いつでも、どこでもルートイン」という思いで、各地に展開しています。

———地域との交流を活動方針に掲げるJリーグとは、理念が近いですね。
小名木 地域貢献もそうですが、スポーツって人を元気にしますよね。観ている人もそうですし、もちろんプレーしている選手もそう。関連するすべての人に元気を与えてくれる。我々も、携わるすべての人に元気になってもらいたいと思っています。地域貢献を含め、人々を元気にしたいという思いはスポーツと近いと考えています。Jリーグのトップパートナーも、そうした思いで社会貢献の一つとしてスタートしました。

我々のホテルがあることで地域を活性化できたら

ルートインホテルズが運営する「FUN! JOY! STADIUM」

———Jリーグとトップパートナー契約を結んだのは創業40周年の2015年でした。改めて、背景や企業としての狙い・目的について教えてください。
小名木 当時(2015年)はホテル業界の競争が激化していた時期でもあります。もともとホテル事業をされていない企業まで参入し、新しいブランドが次々にできた頃でした。我々のようなチェーン店はたくさん店舗を出して、自らの市場を守る。そんな時代でした。そうした中で、「ルートイン」のブランドを広く、幅広い年代の方に浸透させたいと考えたことが背景としてありました。

 もう一つは、ブランドイメージ。主力はビジネスタイプのホテルですが、観光タイプのホテルや結婚式場・宴会場等を併設してフルサービスが提供できるホテル、リゾートホテルなど、いろいろなジャンルのホテルを展開することによりブランドイメージの向上を図っています。そういったチェーンは国内では他にないと思いますが、そのブランドイメージをさらに高め、幅広い世代のお客様に認知していただく。そういった思いもありました。

 また、Jリーグのパートナー企業になることで、働いているスタッフが一つになれることも大きいです。自分の働いている会社にスタッフが誇りを持てる。それも狙いでした。当時の従業員は1万2000人ほどで、日本国内はもちろん、海外とも全店舗直営で運営していますが、規模が大きくなるにつれてトップの思いが伝わりにくいとも感じていました。スタッフの心を一つにする、元気にする、会社に誇りを持つ、ということに関して、Jリーグとパートナーシップを築くことは非常に良い取り組みだと考え、参画させていただきました。

———「FUN! JOY! STADIUM」でのキャンペーンや企画(サイン入りユニフォームやペア観戦チケットプレゼント、ホテル代割引など)をはじめ、Jリーグと連動した活動にも意欲的に取り組まれています。
小名木 そのようなコラボレーションによってJリーグファンの皆さんはもちろん、幅広い方に非常に喜んでもらえます。なおかつ、ルートインがJリーグに携わっていることを知らない方にも「ルートインはこんなことをやっているのか」と気付いてもらえ、大きな波及効果を感じていますし、非常に良い取り組みだと思っています。

———Jリーグを観戦するファンの中には、アウェイにも応援に駆けつける方が大勢います。そういった方々に利用してもらいたいという思いもあるのでしょうか?
小名木 それもあります。Jリーグは今、J1からJ3まで合計57チームあり、それぞれのクラブが地域と深く根付いていますよね。我々のホテルも各地の地域の方々に支えられています。Jクラブのある地域に我々のホテルがあることによって、その地域の活性化にも貢献ができればと願っています。

知名度の向上と社内の一体感

[写真]=野口岳彦

———地域振興、環境保護、災害復興、学生支援など幅広いCSR活動にも取り組んでいます。スポーツにおいてもサッカー以外に、野球・ゴルフ・バレーボールなどにも支援・協賛をしていますよね。
小名木 スポーツに関して言うと、ルートインホテルズ女子陸上部、ルートインホテルズ女子バレーボール部が社内外で活動しています。それからプロ野球独立リーグ「BCリーグ」のネーミングライツスポンサーでもあります。スポーツに対する取り組みは社会貢献でもありますし、我々のスタッフが一つになれるものですから、非常に力を入れて取り組んでいますね。

———Jリーグとのパートナーシップを通じた活動によるブランディングや、企業としての課題解決などへの効果についてはどのように感じていますか?
小名木 ものすごく大きな効果があると感じています。まずは認知度が非常に上がりました。例えば、テレビ等でJリーグ中継があると、必ず『ルートインホテルズ』の名前がどこかに出ます。弊社の名前を知っていただくことで得られる効果は様々ありますが、なかでも新規採用でとてもプラスになりました。今はコロナ禍のため少し状況は違いますが、それ以前は国内のどの業種も人手不足でした。弊社も当然、いい人材を採用して、長く勤めてもらいたいと思っていますので、Jリーグを通じた知名度の向上は本当に大きいですね。

———ブランディング面についてはいかがでしょう?
小名木 例えば、就活生はいろいろな企業を回って、各企業を比べるはずです。その中でJリーグトップパートナーである弊社を見る目は、少し、いや、かなり違うんですね。企業イメージがアップしますし、本当の意味での会社PRがしやすくなりました。情報発信という点でも大変助かっています。対外的にはブランドイメージが良くなり、社内的には従業員が一つになれる。現在約1万5000人の従業員がいますが、スタッフにいかに同じ方向を向いてもらうか、という点においても非常に助かっています。

———従業員の方々に、Jリーグが浸透していると感じることはありますか?
小名木 (パートナー企業)優待で試合を観戦できる機会をいただいており、社内では福利厚生の一環として希望者を募っています。毎回、希望者は多いですし、観戦に行ったスタッフはさらにJリーグと会社に対して愛着を持つ。そういう効果は大きいと感じています。

———コロナ禍という特殊な状況が続いていますが、このコロナ禍におけるスポーツ協賛の価値や意義についてはどうお考えですか?
小名木 コロナ禍だからこそ、やらなければならないと思っています。新型コロナウイルスの蔓延により、世界中の経済が混乱し、人々は疲弊しています。出口が見えず、日々、不安と戦っている。そんな中、スポーツは人々に元気を与えられるものですよね。コロナ禍だからこそ、スポーツが人々に与える力は重要です。我々も関わるすべての人に元気になってもらいたいと思っていますから、コロナ禍の今こそ力を入れてるべきだと捉えています。たとえ無観客でも試合があれば、それを観ることによって、疲弊している人が少しでも元気になれる。今こそ必要だと、強く思いますね。

サポーターの皆さんを支える企業に

全国展開する「ホテル ルートイン」を、次はJクラブの全ホームタウンへ
[写真]=ルートインジャパン株式会社

———Jリーグに対して期待すること、求めたいことはありますか?
小名木 人々にもっともっと元気を与えてもらいたいですね。Jリーグは今、非常にメジャーな存在となり、多くの子どもたちがサッカー選手を目指しています。これを止めることなく、もっともっと発展してもらい、いろいろな人がJリーグ、そしてサッカーを愛するようになってほしい。個人的には、三浦知良選手と同い年なので、彼を応援しています。この年までプロでサッカーを続けるというのは、本当にサッカーが好きだからでしょう。三浦選手の活躍を見ると、私も大いに勇気をもらえますし、「もっと自分も頑張らないとな」と元気になれます。ですから、Jリーグにはさらに広く情報を発信・拡散していただき、多くの人を元気にしてもらいたいと願っています。

———今後、Jリーグのパートナーとして実現したいこと、また企業として目指すことについて教えてください。
小名木 まずはトップパートナーとして、もっともっとJリーグをサポートしていきたいと思っています。これは私だけでなく、会社としての思いです。我々ルートイングループとしては、Jリーグ全57チームすべてのホームタウンにホテルを建て、Jリーグと一緒に地域を盛り上げていきたい。それを実現させていく所存です。現在は44クラブの拠点近くに、ルートインホテルズがあります。都道府県レベルではすべてあるのですが、すべてのホームタウンをカバーすべく、頑張っていきたいと思います。

———それが実現すれば、サポーターも本当に喜ぶと思います。
小名木 経済効果もあるでしょうし、少しでも地域が盛り上がるといいですね。また宿泊を通じて、サポーターの皆さんを支えたいとも思っています。そこが我々が営むホテル業ならではのスポンサードでもあると思いますし、サポーターの方々をサポートする企業でありたいですね。

———最後に、Jリーグやサッカーファンに伝えたいことがあればお願いします。
小名木 一度、ルートインホテルズに泊まっていただきたいのはもちろん、居酒屋やゴルフ場、スキー場などの施設もあるので、ぜひ一度足を運んでいただければと思います。そこで元気になってもらえたら、それに勝る喜びはありません。


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