2016.01.27

戸田和幸が見たプレミア初挑戦の岡崎慎司「我慢強くチャレンジしていくことが重要」

 日本人ストライカーとして初めてプレミアリーグの舞台に立った岡崎慎司。今シーズン、大躍進を続けるレスターにあって決して多くないチャンスをモノにする決定力と、ハードワークや献身性でチームメートやファンの信頼を獲得。プレミアのピッチに立つ7人目の日本人プレーヤーにして、初の“2ケタ”スコアラー誕生への期待も高まっている。

 そんな岡崎の前半戦を、自身もプレミアリーグのトッテナムでプレーするなど、海外クラブに所属した経験を持つ戸田和幸氏はどう見ているのか。現在プレミアリーグの解説者としてもレスター戦を見ている戸田氏に語ってもらった。※この取材は11月30日に行われたものです。
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――戸田さんは今シーズンのレスター戦の中継を解説されていますが、岡崎選手についてどのように評価していますか?

 難しい状況の中でよくやっていますよ。レスターはマインツのように岡崎のプレースタイルを生かすような戦い方ではなく、基本的にはジェイミー・ヴァーディのチームです。その中で、彼は自分のやるべきことを我慢強くやっていると思います。

――岡崎選手のハードワークや献身性は現地でも評価されているようです。

 守備の面での貢献度は高いと思います。ただ、試合を見ていて彼のチェイスにチームが連動していないという印象があります。前からの守備は「岡崎任せ」みたいな感じで、ボールを奪いにいくスイッチになっていないというか。

――確かに前半戦を見る限り、岡崎選手のスタイルとチームがマッチしていない印象はあります。

 岡崎の移籍が決まった時、「活躍しにくいチームにいったな」と思いました。レスターはチームとして明確なスタイルがあるようでないので、岡崎は結構苦労するのではないかなと。今シーズンはヴァーディと(リヤド)マフレズの個人技に依存したスタイルですからね。岡崎はそういう中でもよく走って、ファイトして、特に中盤で攻撃の起点になってチームを押し上げるプレーはよくやっています。でも、結局、FWの評価はゴールの数です。ゴールを決める、ゴールにつながる印象に残るプレーをしないとプレミアでは評価を得られないと思います。

Tottenham Hotspur v Leicester City - Premier League

――そういう意味では結果を残しているヴァーディにチームが合わせるということは仕方がない部分もありますね。

 あれだけ活躍してしまうとしょうがないですね。だから、岡崎はヴァーディのパートナーとして何ができるかというところで頑張っていると思いますよ。

――岡崎選手は現在リーグ戦で4ゴールを記録しています。今後、得点を決めてストライカーとして実力を証明するためにはどんなことが必要でしょうか?

 ベースにある運動量と守備の貢献をしつつ、ゴールを決めていくというのが非常に重要になると思います。プレミアのようなトップリーグで今からスピードやドリブルで勝負するというのは違うので、チームメートの特長を良く理解しながら、自分も点が取れるようなプレーを我慢強くチャレンジしていくことですね。

――練習でも「自分のプレーはこうだ」ということを味方に分かってもらうことですね。

 そうですね。岡崎はアバウトなクロスを決められるほど高さはありません。マーカーと駆け引きして、繰り返し繰り返し何度も何度もココっていうところに走り続けるタイプだと思いますから。諦めずにそれを続けて味方が合わせてくれるのを待つ。なんだかんだ言っても本当にチャンスだったらボールは出てきますので。

――チームメートとのコミュニケーションも重要になってきますね。

 言葉がどれくらい話せるのか分かりませんが、キャラ的には全然問題ないと思いますよ(笑)。

――最後に岡崎選手の後半戦の展望を聞かせてください。

 自分のプレーを我慢強く続ければ必ずチャンスが来ると思います。その中で少ないチャンスをどれだけ決められるか。ストライカーとして結果を残せるかに注目したいですね。

Aston Villa v Leicester City - Premier League