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【独占インタビュー】全世界で『アップタウン・ファンク』が話題沸騰…グラミー受賞のマーク・ロンソン、愛するチェルシーを語る

2015.03.31
マーク・ロンソン

写真●野口岳彦/インタビュー●小松春生

 現在、『Uptown Funk feat.Bruno Mars』が全米のシングルチャートで12週連続No.1という驚異の数字を打ち立てているなど、破竹の勢いを見せているDJ兼プロデューサーであるマーク・ロンソンが、約4年ぶりとなったニューアルバム『アップタウン・スペシャル』を3月4日にリリースした。

 39歳のマーク・ロンソンは、作家である母と企業家であった父のもと、ロンドンで誕生。若くしてアメリカへ渡ると、DJとして知名度を高めた。一躍脚光を集めたのは、2006年にリリースされた故エイミー・ワインハウスの名作『リハブ』のプロデュースだった。

 2008年のグラミー賞では「最優秀プロデューサー賞」を受賞。Qティップやカサビアン、ロビー・ウィリアムスやリリー・アレンといった数々のアーティストが自身のアルバムに参加した他、アデルやポール・マッカートニー、クリスティーナ・アギレラ、ブルーノ・マーズのアルバムにもプロデューサーとして参加し、アーティストからの信頼も厚い。

 世界的スーパー・スターのブルーノ・マーズが、ゲスト参加した『Uptown Funk feat.Bruno Mars』はYoutubeでのMV再生回数が4億回を突破。先日ファーストレディーとして初来日を果たしたバラク・オバマ大統領夫人ミシェルさんが、曲に合わせたダンスをテレビ番組で披露するなど、大きな話題となっている。

 イギリスとアメリカを行き来して活動しているマーク・ロンソンがアルバムリリースと、プレミアDJイベントを開催するために来日。ロンドン出身で、チェルシーのファンということから、サッカーキングでは来日に合わせて単独インタビューを行った。

マーク・ロンソン

「母親のお腹にいる時からチェルシーの試合を見ていた」

―――来日は今回で何回目となりますか?

マーク・ロンソン(以下、マーク) 最初に日本に来たのは19歳の頃で、それからたぶん10回以上は来ているよ。DJとして日本でプレイしていた経験があるんだ。渋谷のHARLEMとかでね。日本人のDJとも一緒にやっていたし、ニューヨークでもDJ MASTERKEYやDJ KAORIとも親交があって、日本とは繋がりが結構あるんだ。

―――早速ですが、サッカーの話を聞かせて下さい。チェルシーの大ファンだとお聞きしました。ファンになったきっかけは何でしょうか?

マーク 父親がずっとチェルシーのファンで、僕が母親のお腹の中にいるときから見ていたと思うんだ。1980年代のチェルシーは今のような常勝が義務付けられるチームではなかったけれど、そこから勝てるチームに変わった。今はジョゼ・モウリーニョも戻ってきてくれて嬉しいよ。紆余曲折もあってすごく歴史のあるチームだ。

―――チェルシーのどんなところに魅力を感じていますか?

マーク 幼少期にアメリカへ移り住んだこともあって、常に試合を見ることができたわけじゃないんだけど、きっかけは1980年代、90年代の前半くらいだね。ジャンフランコ・ゾラやジャンルカ・ヴィアリ、デニス・ワイズ、ケリー・ディクソンといった名選手たちを子どもの頃に見て、当時は決して強いチームではなかったけど、思い入れは強いんだ。アメリカに拠点が移ってからも、イギリスに帰れば、父が試合へ連れていってくれた。思いもどんどん強くなっていったね。

マーク・ロンソン

「モウリーニョはサッカー界のカニエ・ウェスト」

―――昔のチームとは変わったとおっしゃいましたが、今のチームはどう思いますか?

マーク 最高だ。チェルシーのクラブ史上最高の状態にあると思う。ディディエ・ドログバが戻って来てくれたことも嬉しい。全選手の中で、一番彼が好きなんだ。

―――ドログバのどんなところが好きなんですか?

マーク まず、チームの精神を体現している、という点だ。とても力強いけど、洗練されたプレイができる選手で、何よりも天才ではないけど、努力をして一流選手になった。僕も生まれながら、ピアノとか楽器が上手い、神童と呼ばれるような存在ではなかったけど、情熱と努力で今があるというところで共感できるんだ。

―――モウリーニョ監督についてはいかがですか?

マーク 少し尊大な態度を見せる時があるけど、すごく結果を出している。サッカー史上でもトップレベルの優秀な監督だと思うし、チェルシーで成し遂げてきた功績も素晴らしい。クラブには欠かせない存在だよ。ミュージシャンで言えば、カニエ・ウェストのようだね。結果と作品で態度の大きさを正当化している。

―――チェルシーはプレミアリーグで現在首位ですが、今シーズンは優勝できそうですか?

マーク もちろん!

―――日本のサッカーについて知っていることはありますか?

マーク イナモト(稲本潤一)だね! 彼はイングランドで素晴らしいキャリアを過ごしたからだ。

―――日本はブラジル・ワールドカップ敗退後、2度監督が変わりました。イングランドはロイ・ホジソン監督が続投しています。イングランド代表についてはいかがですか?

マーク 若い選手が有望だから、ロシア大会ではなくてもカタール大会では良いところまで行くんじゃないかな。

mark (5)

「カップ戦で優勝したチェルシーが僕の曲をかけてくれて嬉しかった」

―――1人のプロデューサーとして、サッカー選手で楽曲を提供してみたい人はいますか?

マーク 歌える人がいるかわからないからな。スポーツと音楽は別々で考えた方がいいね。それぞれ得意なことをやった方がいいよ。

―――今回のアルバムの聴き所はどこでしょうか?

マーク 多彩なアルバムだから一言で表現するのは難しいけど、パーティーアルバムだけど、知性がその中にあると思っている。素晴らしいシンガーを招いて、ビートがあってノリノリな曲が多いけど、考えさせられる歌詞であったり、期待を良い意味で裏切るものがあったりするから、そこから知性を感じてほしいね。

―――サッカー選手に聴いてほしい曲はありますか?

マーク 僕がチェルシーファンだっていうのを知っていたのかもしれないけど、今シーズンのキャピタル・ワン・カップでチェルシーが優勝したとき、『Uptown Funk』を最初にかけて祝ってくれたんだ。嬉しかったね。

―――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

マーク 大好きな日本に、こうやって来ることができてうれしいよ。ぜひ夏フェスなどで、みんなの前でパフォーマンスを見せたいね。

マーク・ロンソン

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【アルバム情報】
Mark Ronson / マーク・ロンソン
『UPTOWN SPECIAL / アップタウン・スペシャル』発売中
スペシャル・プライス ¥2,200+税 国内版のみボーナス・トラック収録
http://www.sonymusic.co.jp/artist/MarkRonson/

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