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実力は横一線…“最も予想困難なグループ”を勝ち抜くのは?【CL/グループG】

2019.09.14

[写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)全8グループの中で、勝ち抜けを予想するのが最も難しいのがグループGだろう。ゼニトベンフィカリヨンライプツィヒの4チームの実力はほぼ横並びと考えられ、どこが勝ち上がっても不思議ではない。大会の優勝候補が不在のため注目度では他のグループに劣るが、頭一つ抜けたチームが存在しない分、どの試合も手に汗握る熱戦が期待できそうだ。

首位通過最右翼はタレント豊富なライプツィヒ

ライプツィヒは史上初の決勝トーナメント進出へ、ベストに近い状況で挑む [写真]=Getty Images


 実力伯仲のグループGで、首位通過の最右翼と目されているのがライプツィヒ。ブンデスリーガで唯一の開幕3連勝を達成し、ユリアン・ナーゲルスマン新監督の下、ベストに近い状態で欧州最高峰の舞台に挑む。エースストライカーのティモ・ヴェルナーを、チャンスメイクのできるユスフ・ポウルセンやエミル・フォルスベリが支える攻撃陣は破壊力抜群。さらに昨シーズン、ブンデスリーガ最少失点を誇った守備陣も健在で、キャプテンのヴィリ・オルバンを筆頭に、ダヨ・ウパメカノとイブライマ・コナテのU-21フランス代表コンビなど豊富な人材をそろえている。タレントの質と量は他の3チームを上回っており、史上初の決勝トーナメント進出は達成可能なミッションだと思われる。

 ライプツィヒに続く“2枠目”を勝ち取りそうなのがリヨンだ。昨シーズンのCLグループステージでは、マンチェスター・Cの本拠地で金星を挙げるなど、大きなサプライズを提供した。今夏の移籍市場では、タンギ・エンドンベレ、ナビル・フェキル、フェルランド・メンディといった主力が次々に退団。戦力ダウンは否めないが、シウヴィーニョ新体制がスタートしたチームはリーグ・アン第4節終了時点で10ゴールと結果を残している。エースのメンフィス・デパイもリーグトップの4ゴールを記録するなど好調をキープしており、良い流れでCL開幕を迎えそうだ。

 なお、リヨンは昨シーズンのCLグループステージで、ナーゲルスマン監督率いるホッフェンハイムと対戦している。ホーム&アウェイの2戦は3-3、2-2と、いずれも撃ち合いの末にドローで終わっており、今シーズンも激しい試合展開になることが予想される。奇しくも、リヨンのグループステージ最終節の相手がライプツィヒ。決勝トーナメント進出、あるいはグループ首位通過をかけた大一番となれば、目が離せない。

ポルトガル&ロシア王者は?

ベンフィカのセフェロヴィッチは昨季のポルトガル得点王だ [写真]=Getty Images


 ポルトガル王者のベンフィカは、今シーズンで10年連続のCL本戦出場となる。昨シーズン、大ブレイクを果たしたジョアン・フェリックスはアトレティコ・マドリードに引き抜かれたものの、23ゴールを挙げてリーグ得点王に輝いたFWハリス・セフェロヴィッチ、マンチェスター・Uが獲得を狙っていると噂されるDFルベン・ディアスら攻守の要となる選手は残留。“次のJ・フェリックス”になる可能性を秘めた若手タレントも数多く控えているが、8月24日に行われたポルトとの“オ・クラシコ”では0-2の敗戦。ライバルにホームで完封負けを喫し、同等以上の実力を備えたチームとの戦いにはまだ不安を残している。混戦が予想されるグループだけに決勝トーナメント進出の可能性は十分にあるが、ブルーノ・ラージュ監督がどうチームを仕上げてくるのか注目が集まる。

 一方、ゼニトは“ロシア王者”として、4シーズンぶりのCL出場を果たした。ストロングポイントは、昨シーズンのロシアリーグで最多得点を記録した攻撃にある。主な得点源は“イランのメッシ”ことサルダル・アズムンと、ロシア代表の長身ストライカー、アルテム・ジュバ。今夏にはバルセロナからマルコムを獲得し、前線の層はさらに厚みを増した。ただし、昨シーズンに記録した29失点はリーグワースト6番目の数字。今シーズンはリーグ開幕8試合で3失点と綻びを見せていない守備だが、CLレベルでどこまで通用するかは未知数だ。また、ロシア勢はここ3年連続で全参加チームがグループステージ敗退を余儀なくされているというデータもある。次のラウンドに進むためには、この“負のジンクス”とも戦わなければならない。

※選手情報、出場試合数、試合結果などは9月14日時点のものです。

(記事/Footmedia)

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