キャプテンマークを巻いた相馬勇紀は、大勝の火付け役となった [写真]=Getty Images
日本代表は8日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会・第1節でホンコン・チャイナ代表を6-1で破った。試合後、報道陣の取材に応じたMF相馬勇紀(FC町田ゼルビア)は、「チームが勝てたことが1番」と、何よりも勝利への喜びを口にした。
国内組のみでメンバーが構成されるE-1選手権。相馬は2019年大会で日本代表デビューを飾ると、前回大会ではMVP(最優秀選手賞)を獲得しており、そのままの勢いでFIFAワールドカップカタール2022につながる切符を掴んだ経験がある。GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)とともに、3大会連続の選出となる今回、初陣のホンコン・チャイナ代表戦ではキャプテンマークを巻いてスタートからピッチに立つと、得意のドリブルで、大勝の“火付け役”となる働きを披露する。
まずは4分、左サイド大外の位置でDF古賀太陽(柏レイソル)からのパスを受けると、マイナス方向への持ち出しから右足でクロスボールを送り、FWジャーメイン良(サンフレッチェ広島)の先制点をアシスト。続く10分にも、古賀からのパスを受けると、今度は左足からのクロスボールで、ジャーメインの追加点を演出する。
「みんなボールを回してくれましたし、チームの中でもあそこで1対1のシチュエーションになることはわかっています。自分の武器で、絶対自分が突破できるところなので、そこから最初に2点、良い時間に取れたので、すごく良かったです」
MF稲垣祥(名古屋グランパス)の豪快なミドルシュートと、流れるようなパスワークからジャーメインがハットトリックを達成した後の26分には、相馬のサイドチェンジがMF久保藤次郎(柏レイソル)に届き、ここから再びジャーメインのゴールが生まれる。2アシストだけでなく、5点目の起点となる活躍も見せ、今大会も“中心選手”であることを証明した。
次節は12日に行われ、日本代表は中国代表と対戦する。中国代表には、相馬にとって鹿島アントラーズ時代のチームメイトでもあるFWセルジーニョが所属している。相馬は「本当にいい選手なので、警戒しなければ」と口にしたが、見据えるのはチームとしての成長とE-1選手権の優勝だ。頂点に輝いた前回大会の経験者として、次のように言葉を続けた。
「やっぱりこの2試合目を取ることがすごく大切です。中3日あるので、さらにコミュニケーションの量が増えると思う。チームとして休むところは大事にしつつ、ここから良いチームになれると思うので、さらに強くなって戦えたらなと思います」
By サッカーキング編集部
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