2013.01.30

【FXSC スペシャルインタビュー】佐藤寿人(広島)「この一戦でサッカーの楽しさを伝えたい」

佐藤寿人
 昨シーズンのJリーグ王者と天皇杯王者が激突する「FUJI XEROX SUPER CUP」。2013年、シーズンの幕開けを告げる大一番は、2月23日(土)に国立競技場で開催する。今年で20回目の節目を迎える大会で、栄光を勝ち取るのは、2012Jリーグチャンピオンのサンフレッチェ広島か、それとも第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝の柏レイソルか――。昨シーズン、キャプテンとして広島を初の年間優勝に大きく貢献し、最優秀選手賞、得点王、ベスト11、フェアプレー賞の個人4冠を達成した広島の佐藤寿人が柏との一戦を前に意気込みを語った。

――今シーズン、J1の他17クラブは『打倒広島』の気持ちを持って挑んでくると思います。

佐藤寿人 昨シーズンの優勝は2012年の結果に過ぎないし、優勝したからといって劇的にチームが強くなったかと言われると、まだまだチームとしても選手としても成長が必要だと思っています。王者として新シーズンに臨もうという気持ちは全くなくて、もう一度、チャレンジャーのつもりでシーズンを迎えたいです。チームには優勝で浮かれている選手は一人もいないですし、厳しい世界で結果を出し続けることの難しさは選手が一番分かっています。ただ、周囲の見方は変わってくると思うので、しっかり覚悟を持って戦わなかくてはいけないなと思っています。

――具体的にはどんな部分の成長が必要だと感じていますか?

佐藤寿人 試合に出場している選手が成長することはもちろんですが、出場機会の少ない選手が成長していくことも必要。クラブは即戦力の選手を獲得して強化はできないので、既存の選手が成長して、新しく加わった選手がプロとして成長していく中で戦力として成長してくというのが自分たちの道だと考えています。チームが成長する過程で、結果を出し続けるのは簡単なことではないですが、常にその気持ちを持ち続けてトライしていきたいと思います。昨シーズンも若手が試合を重ねるごとに成長していったので、特に今年はアジアで戦うことでより成長してくれると思うし、経験のある選手はさらに努力しないといけないと思っています。チームがもっと貪欲にならないといけないし、常にそういう厳しさは持っていたいです。

――アジアというフレーズが出ましたが、ACLについてはどう考えていますか?

佐藤寿人 サンフレッチェを含め、大会に参加する日本の4チームはプライドを持って戦わなくてはいけないと思います。Jリーグのレベルがアジアのトップクラスという認識は、どの国も持っていると思いますけど、近年のACLの結果は物足りない部分があるので、目に見える結果を出す必要があるし、出場するからには4クラブがすべてベスト4に残るくらいの気持ちで戦いたいです。自分たちも上積みをしない限りアジアのてっぺんは取れないと思いますけど、FIFAクラブワールドカップでアジア王者の蔚山と対戦して手ごたえを感じたので、まずはグループリーグを突破して、その先を目指したいと思います。クラブW杯での経験はやはり大きいので、もう一度あの場所に立ちたいという気持ちは強いですし、凄く大きなモチベーションになっています。

――佐藤選手の個人的な目標を教えてください。昨シーズンは、J1通算100ゴール、MVP・得点王・ベストイレブン・フェアプレー個人賞の4冠と最高の成績を記録。今シーズンの目標は?

佐藤寿人 やはり目標は、FWとして1点でも多くゴールを決めることだと思います。個人タイトルは昨年以上の結果を出すのは難しいと思うので(笑)。得点を意識して常にプレーしていきたいですし、30歳を過ぎても成長し続けられるところを見せたいですね。

――FUJI XEROX SUPER CUP 2013で対戦する柏の印象は?

佐藤寿人 ハードワークできるチームだし、守備が堅いのはもちろんですが、何と言ってもレアンドロ・ドミンゲス選手を中心とした攻撃力が強力だと思います。試合をを決めることができる選手がいるので、相手の良さを消すことを考えた上で、自分たちの良さを出すことが重要だと思います。もちろん、シーズン幕開けを告げる最初の一戦でカップを掲げたいという思いはあります。ACLも含めてリーグ戦開幕前のこのタイミングで緊張感のある試合ができるのは、他の16クラブにないアドバンテージだと思うので、結果はもちろん大事ですけど、その後のリーグ戦につながるようにしたいです。前回(2008年vs鹿島)は、PK戦での勝利だったので、今回は90分以内で決着をつけたいですね。

――FUJI XEROX SUPER CUP 2013の会場は国立競技場。広島にとってはアウェイの雰囲気になるかもしれませんね。

佐藤寿人 アウェイな雰囲気の中でも、たくさんの声援を送ってくれるサンフレッチェのサポーターはいるので、応援に来てれくれる人たちのためにしっかり戦うだけですし、逆にその中で試合をコントロールできればと思います。昨シーズン、アウェイで浦和に負けるまでは12試合負けがなかったというデータも自信になってます。ブーイングされたり、完全アウェイの方がモチベーションが上がります。明らかにサポーターの数が少なくない中で結果を出して、試合を見に来てくれた方たちが胸を張ってスタジアムを後にできるというのが一番の喜びですね。

――最後にファン・サポーターへのメッセージをお願いします。

佐藤寿人 この一戦でサッカーの楽しさを伝えたいと思います。この試合でどれだけ良いゲームをできるかが、この1年の盛り上がりにもつながると思うので、今年1年のサッカー熱を高められるような一戦にしたいと思っていますし、ぜひスタジアムそしてテレビを通してサッカーを楽しんでもらえればと思います。それと同時にサンフレッチェの面白さを見に来てもらいたいです。ゴールパフォーマンスのアイデアをよく出していた森脇(良太)選手が移籍してしまいましたが、他のメンバーとはキャンプで一緒に生活する時間が長くなると思うので、その中でいろんなアイデアを出していきたいですし、“サンフレッチェ劇場”は続くのではないでしょうか。パフォーマンスを楽しみにしている人も多いと思いますし、やれと言われれば、僕もそろそろ頑張ってみようかなと思います(笑)。

【新シーズンの開幕を告げる大会が今年も!FUJI XEROX SUPER CUP 2013】
2013年2月23 日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル

★チケット好評発売中!
http://j-ticket.pia.jp/tp/xscup/

写真=兼子愼一郎