2016.01.30

スイス移籍3年目の久保裕也、変化したトレーニングへの意識と実戦で得た自信「少しずつ成長している」

サッカー総合情報サイト

 久保裕也には尽きることのない向上心がある。ヤング・ボーイズへ移籍して3年目の今シーズンは、ここまでリーグ戦17試合出場4得点を記録。目標に掲げていたスタメンを確保し、着実に力をつけた印象を受けるが、本人は決して満足していない。「正直、納得できる結果がついてきていない」。そう語る久保のその表情には充実感と悔しさが入り混じっている。

 レギュラー定着は確かな成果だ。移籍1年目の「相手にされなかった」というポジションから、2年目は「スーパーサブ的な存在でやっていた」と徐々に出場機会を増やした。今シーズンは出場したリーグ戦17試合中15試合で先発。「スタメンで出られるようになったことは、かなりポジティブなこと」と本人も手応えを感じている。「ドイツ語もできるようになってきて、チームに溶け込めていると思います。プレーしやすくなりました」。チームメイトとのコミュニケーションが深まったことで気持ちに余裕が生まれ、よりサッカーに集中できる環境は久保の成長を加速させた。

 チャンスを得たからこそ、悔しい思いも味わった。昨夏のモナコ戦についてたずねると、久保は苦笑いを浮かべる。「いやあ、完敗でした。ホームではシュートを打つチャンスを作ったり、結構やれたという感覚があったんですけど、アウェーでは何もできませんでした」。今の課題は個の能力を高めること。久保はこれまでも優れたシュートセンスやドリブルでの突破力を評価されてきたが、目指すレベルはもっと先にある。「今は個人で突破してゴールを奪う場面をもっと作りたいと思っています。ワンタッチでのシュートやアシストも増やしていきたい」。

欧州で変化したトレーニングへの意識

 より良いパフォーマンスを発揮するためにはどうしたらいいのか。ハイレベルなパフォーマンスを求めるなら、ハイレベルなトレーニングが必要だ。そのために、久保は厳しい環境を選び、自分を磨き続けてきた。今シーズンの定位置確保も、彼にとっては通過点の一つにすぎないのだろう。

 この3年間、久保は常にそのテーマを意識してきた。ヨーロッパの主要リーグに比べるとレベルが劣るスイス国内リーグは、ステップアップを目指す挑戦者たちのアピールの場でもある。だからこそ、それぞれがレギュラーの座をつかむために、練習から激しい競争を繰り広げる。久保もスイスに渡った当初は、「質が高いのか、ただの削り合いか分からない(苦笑)」というほどの迫力に戸惑いを感じていたが、今では自然と“試合モード”で練習に臨めるようになった。「練習中のゲームに入った時、スイッチが入るようになりました。気を抜いていたらガッツリ削られるんですよ。自分もスイッチというか、気合いを入れておかないとケガをするので」。それは実戦でも成果として表れる。

「最初のころは、激しすぎるフィジカルコンタクトに『何なん?』と思っていたんですけど、最近ではそれが当たり前に感じるようになりましたね。フィジカル以外にもスプリント力が求められるんですよ。カウンター攻撃の時もボールを待つのではなく、追い越していくようなことだったり、止まって受けるのではなく裏で受けるような動き。縦への推進力をすごく求められます」

 もちろん、ストライカーとして自らの武器に磨きをかけることも忘れない。

「シュートを打てるところにボールを持っていかないと自分の武器は生きない。だから、練習中はその持って行き方をすごく考えます。どういう形だったらシュートが打ちやすいのか、どういうポジショニングがいいのか。紅白戦でも常にシュートが打ちやすいように身体の向きを変えたり、ボールの置き所を考えてやっています。それでもなかなかシュートを打たせてもらえませんけど(笑)」

最強のギアを武器に次のステージへ

 トレーニングへのこだわりはギアにも表れている。この日、久保が身にまとっていたのは機能性と動きやすさを兼ね備えた『ナイキ プロ ハイパークール マックス』。「これまであまりタイツを履いたことがなかったんですけど、早く練習したくなりますね。良い感じにプレーできそう」とあらゆる動きに対応するタイツは、練習へのモチベーションを高める道具でもある。

 スタイリッシュなデザインも気に入っていると言い、「これでスイスを歩けますね。私服にしますよ(笑)」と笑みをこぼした。普段、オフシーズンの自主トレでは走り中心のメニューをこなすという。「履き心地が良いので、どこまでも走れそう」と語る最新ギアはトレーニングの強い味方だ。

 スイス・スーパーリーグは2月7日に再開する。「確固たるものはまだないですけど、少しずつ成長しているのは確か。試合に出ることで自信もつきましたし、縦への推進力は日本にいた時よりもはるかに良くなっています。シーズンも残り半分ですし、優勝を目指します」。より強く、よりクレバーに。久保裕也には尽きることのない向上心がある。

取材協力=ナイキジャパン/インタビュー・文=高尾太恵子

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