
19日に行われたブンデスリーガ第17節のケルン戦をもって、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントの2015-16シーズン前半戦は終了した。
上述の試合では1-2の逆転負けを喫し、今シーズン3敗目を記録したが、ここまでの勝ち点は38に到達した。ドルトムントにとってこの数字は、過去10季の第17節終了時点では、ユルゲン・クロップ前監督の下で初優勝を果たした2010-11シーズンに次ぐ成績であり、国内2冠を達成した2011-12年をも上回っている。また、得点の数も47で首位バイエルンを超えるなど、攻撃力はリーグトップなのだ。
入れ替わりが激しい昨今のサッカー界において、7年間という長期政権を築いたクロップ前監督。そこからの脱却は、戦術家として知られるトーマス・トゥヘル監督といえども、決して容易ではないと思われた。事実、ハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOですら「我々にリーグ優勝のチャンスはまだない。バイエルンが90%、資金力に長けたヴォルフスブルクがその次にくるだろう」と、開幕前の予想を立てていたほどであったが、蓋を開けてみればブンデスリーガ第6節のホッフェンハイム戦に引き分けるまで、ヨーロッパリーグやDFBポカールを含め公式戦11連勝というクラブ新記録を樹立。前任者とは違い、純粋なトップ下を置かない4-3-3というフォーメーションを確立し、前線から中盤、さらには両サイドバックまでもが流動的に動き、対戦相手に的を絞らせない魅力的なサッカーを展開している。
By サッカーキング編集部
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