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クラシコ特集【113年、互角の歴史を読み解く】哲学 ―勝利の美学―

2015.11.19

WOWOW
 クラシコをクラシコ(古典)たらしめているもの。それが「マドリディスモ」、「バルセロニスモ」と名付けられた主義とクラブ哲学の対決、という側面だ。アトレティコ・マドリードにアトレティスモ、セビージャにセビジスモという言葉はない。レアル・マドリードとバルセロナのみが競い合いの歴史の中で独自の価値観を身に付けてきた。

 マドリディスモ、バルセロニスモとは一つはサッカースタイルのことである。「美しく勝利せよ」とはバルセロナの選手と監督だったクライフの言葉ではあるが、この考え方はレアル・マドリードにも共通している。今、「守備的だ」とラファエル・ベニテスが批判され、ファビオ・カペッロがリーグ優勝を果たした直後に2度解任されたのも勝ち方にこだわるから。勝てばいい、というのは並みのクラブ。世界の1位、2位を争う超ビッグクラブにはプラスαが要求されているのだ。

勝つだけでは許されない互いの哲学

 プレースタイルとしてわかりやすいのはバルセロナの方だろう。ボールを支配することでゲームを支配するという考え方に基づいた、あのショートパスを繋ぐサッカーである。パスサッカーの伝統は以前からあったが、90年代に監督を務めたクライフが、それを[4-3-3]、[3-4-3]といった具体的な戦術に落とし込んでいった。現監督ルイス・エンリケ、過去のフランク・ライカールト、グアルディオラら歴代監督の仕事は、このベースにアレンジを加えることであって、例えばシステムを[4-4-2]に変更するなんてことはあってはならない、バルセロニスモを裏切る行為とされる。バルセロニスモ復活を訴えて会長選挙に出馬、当選を果たす直前のラポルタ前会長にインタビューしたことがある。

「タキシード姿で演劇を見に行くようだった」。

 彼はクライフ監督時代のスタイルをこう例えていた。ボールを回して相手をひょいひょいとかわす姿は、貴族の娯楽のように高踏で優雅であったのだろう。

 対するレアル・マドリードのプレースタイルは明確ではない。

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By WOWOW

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