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香川真司、完全復活の要因は“割り切り”

2015.09.17

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提供:H.I.S.
写真:Getty Images

 2015-16シーズンのブンデスリーガ開幕から1カ月が経過した。そんな中、トーマス・トゥヘル監督を新たに迎え入れたドルトムントは、周囲の不安をよそに、圧倒的な強さを誇示している。ヨーロッパリーグやDFBポカールを含め、シーズンスタートからの公式戦9連勝というクラブ新記録を樹立し、1試合あたりの平均得点は3.77と、今や王者バイエルンのリーグ4連覇を阻止する最右翼と見られているのだ。

 我らが日本代表MF香川真司も、“シュヴァルツ・ゲルプ(日訳で「黄色と黒」=ドルトムントの愛称)”の中心選手として、かつての輝きを取り戻しつつある。8月序盤のEL3回戦2ndレグでは「色々なことを意識しているから、それを確固たる自信にかえるためには、もっと練習をして、結果も残して……プレーの中でまだ迷いがあるし、それを振り切るためにもしっかりと準備して、結果を残していくしかない」と、不安を口にしていたが、ボルシアMGとの開幕戦では、後方からの素早いパスをダイレクトでドイツ代表MFマルコ・ロイスに流し、いきなり先制点をアシスト。76分には背後から寄せてきたDFをあざ笑うかのように、その上を浮き玉でかわして反転するなど、昨シーズンには見られなかった軽快な動きも披露した。

 これまでの香川は、トップ下というポジションに入ると常に高い位置を保ち、ゴールに近い位置でプレーし続けようとする向きがあった。しかし前線の中央付近は相手の守備陣が最も警戒するエリアであるため、自身へのマークも厳しい。そのため、なかなかボールに触れず、時間が経過するごとにリズムを失っていくということも少なくなかった。

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