[ワールドサッカーキング 2012.05.03(No.213)掲載]

海外サッカーファンにとって、バルセロナの強さの理由を語ることが一種の“定番”になっている今日この頃。例えばワールドサッカーキング(@WorldSoccerKing)の最新0503号の連載で手越君も指摘していますが、カンテラ出身のタレントと、それを重用したカリスマ・グアルディオラ、そこに最後の“違い”を加えた天才メッシ、といった構成要件は広く賛同を得られるところだと思います。
他にもクライフ時代から続くポゼッション指向やカタルーニャの象徴としての歴史、宿敵レアルの存在などを材料に、彼らの強さを紐解くことも可能でしょう。変わった視点だと、最近取りざたされた芝の長さもその一つです。
2センチ程度に短く刈り込まれ、水もふんだんに撒かれたカンプ・ノウのピッチは高速のパス回しを支える舞台装置。これに苦慮した対戦チームの多くは、あえて芝を伸ばしたホームグラウンドにバルサを迎え入れるようになりました。芝の長さはもはや勝敗に寄与する重大な問題であり、切実な駆け引きの材料になっています。
それにしても、ミリ単位の芝の長さに左右されるプレーの繊細さとは……。その高みに溜息をついていると、日本では芝をはがして土のグラウンドに戻した学校のニュースが。頂はまだまだ雲の上か、と溜息を重ねた次第です。
「ワールドサッカーキング」編集長 前田 拓(@otsumamiking)

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