2015.06.04

川端暁彦が選ぶ趣味と勘のリオ五輪世代と天下統一狙う戦国武将ベストイレブン

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【欧州ベストイレブン】バランスよりも趣味と勘、リオ五輪世代ベストイレブン

文=川端暁彦

■フォーメーション:5-5-0
MF:ラヒーム・スターリング(リヴァプール)、マックス・マイヤー(シャルケ)、ユーリ・ティーレマンス(アンデルレヒト)、ジョフレイ・コンドグビア(モナコ)、ポール・ポグバ(ユヴェントス)
DF:フアン・ベルナト(バイエルン)、クル・ズマ(チェルシー)、ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)、カラム・チャンバース(アーセナル)、ファビーニョ(モナコ)
GK:ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード)

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[写真]=Getty Images

 こういうのは縛らないと面白くないので、「リオ五輪世代(1993年1月1日以降生まれ)」かつ「今シーズンの欧州CLで活躍した」11名をセレクトしてみた。

 まずいきなりGKが難しい。22歳以下でレギュラーの選手がそもそもいない。ここは年を1歳ごまかしてバルセロナの(マルク・アンドレ・テア)シュテーゲンにするしかないのかと思ったが、アトレティコのオブラクをセレクト。ラウンド16、準々決勝と(ミゲル・アンヘル)モジャの負傷で巡ってきた出番で、その素質の良さを見せ付けた。

 ちょっと意外に思われるかもしれないが、バックラインは人材豊富。ビッグクラブはどうしても攻撃陣に巨費を投じるので、意外にDFは層が薄くなって若手にチャンスがあるのだ。いずれ劣らぬ精鋭で5バックを組むことができたが、彼ら以外にもスポルティングの(モハマドゥ)ナビ・サールら多くの選手がレギュラーとしてCLに出場している。

 中盤も多彩な人材がそろっており、ポグバ(22歳なんです!)は鉄板としても、それ以外の顔ぶれについての選考は難航した。最後はバランスよりも趣味と勘で選んでいる。よって、5人のDF+5人のMF。この陣容ならFWなんて要らん!――というわけではなくて、正直に言ってしまえば「いなかった」。ネイマールを筆頭に一個上・二個上にはスター性を持った選手が大量に活躍しているので、来シーズン以降に期待。最後に本音を言えば、この年代から欧州CLに出られるような日本人選手も出てきてほしいとも思う。

【なんでもベストイレブン】燃やせ本能寺! ぶっ放せ長篠! 迷子だ川中島! 戦国武将ベストイレブン

■フォーメーション:4-3-3
FW:斎藤道三、島津義弘、真田信繁(幸村)
MF:織田信長、木下秀吉、徳川家康
DF:松永久秀、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗
GK:北条氏康

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[イラスト]=りおた

 というわけで、戦国武将で11名を組んでみた。あくまでチームとしての機能性を重視し、タレントであっても選んでいない選手(?)がいることはご承知いただければと思う。

 まあ、FWは何とでもなる。問題はバックラインだが、強いチームは後ろが強いもの。ここはセンターバックをこのコンビで組みたい。武田信玄と上杉謙信。宿敵同士で喧嘩の絶えないコンビだが、そこはかとなく連係が取れている。石垣(人)と越後の龍。二人合わせて「セルジオ越後の壁」の再来である。その後方にはFWからGKまでこなせそうな超オールラウンダーの北条氏康が構える。守りに徹したら誰も崩せぬゴールの番人だが、飛び出しやフィードもいけるはず。

 右サイドバックは奥州の独眼竜・伊達政宗しかいないだろう。というか、右目の見えない政宗を置くなら視野が左方向に限定できる右サイドバックしかあるまい。あふれんばかりの創造性と攻撃性にあふれたサイドバックになってくれるはずだが、ちょっとポカの多い選手でもある。左サイドバックには手堅いというか、小狡いタイプを配置しておきたい。松永久秀は爆死する不安があり、謀略でチーム内に不和を呼ぶリスクもあるが、なんだかんだで守備は上手いし、攻めに転じれば大胆不敵。暗殺するなら敵にしてもらおう。

 FWは槍を3本並べることも考えたが、やはりプロの興行である以上はスター性も大事なポジションである。右ウイングに一度の突撃で歴史に強烈な名を残した日本一の兵(つわもの)・真田信繁(幸村)を置きつつ、センターフォワードには「鬼」島津義弘。両者ともに数的不利をものともせぬ果敢な突破が期待できる。しかし、突撃野郎ばかりではチームバランスに問題が生じるので、左ウイングには「マムシ」斎藤道三を配置。豊富な経験に裏打ちされた粘り強い攻守を特長とするベテラン選手で安定を図る。

 中盤はオーガナイズ重視である。インサイドハーフの一枚は、豊富なアイディアに加えて長距離砲も備え、スピードも抜群の織田信長で決まり。そして、圧倒的なカリスマ性と暴力的な攻撃性で衝突も絶えない怒れるキャプテン信長をサポートするのは、二人の天下人。もう一枚のインサイドハーフには抜きん出た運動量と「気が利く」プレーの光る木下秀吉(豊臣ではなく)。アンカーには、若いころは血気盛んに飛び出して抜かれることが多かったが、動かざること山のごとき安定感を身に付けた徳川家康を配置した。

 攻守にタレントを備えたチームには違いないが、全体的に平均身長が低く(約155cm)、高さ勝負となると分が悪い。世界に対しては現代以上に「日本人らしいサッカー」を展開できるかが勝利へのポイントとなりそうだ。

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