2014.06.05

サッカー好き書店員一押し! 代表選手たちによる、私たち自身をも勇気づけてくれるメッセージ


サッカー選手の言葉から学ぶ成功の思考法2014
編者:サッカーキング編集部
出版社:朝日新聞出版
定価:本体1,300円+税

140411_seikou_01

 タイトルに加え、帯には「人生が大きく変わる」、「迷いを消し、あなたを奮わせる」と続く。表紙にサッカー選手たちの顔写真がなければありふれた自己啓発本そのものだ。

 しかしこの本は、昨年6月に刊行され結果的にパート1となる『サッカー選手の言葉から学ぶ成功の思考法』の続編にあたり、「平たく言えばベストセラーとなった」シリーズなのである。何が受け入れられたか、それは単純に選手たちのスター性やタレント性だけではない。やはり彼らのその一言一言に共感できる何かがあるからなのだ。

 内容は第1章「核となるもの」から「高みを目指して」、「今、ここを見つめる」、「絶えず、己を磨く」、「覚悟の決め方」、「誰かと生きる」、「果敢に、大胆に」、「苦しみを味わって」と続く8章構成で、延べ62人のサッカー選手による222の言葉から成る。

 では、今回のワールドカップ・ブラジル大会にも代表として選ばれ、国際Aマッチ歴代最多出場の遠藤保仁の言葉に耳を傾けてみよう。

「これでもかというくらい基本をやらされたんですよ」

 以前テレビで、生い立ちや少年時代の様子を観たことがあるが、遠藤は最も鍛えられたのがトラップだと言っていた。ボールを自分の思うように止めることが一番難しく、正確なトラップこそがその後のパスやシュートにつながる最も重要な要素なのだと。

 本書を開くと、ガンバ大阪の同僚、加地亮が「ヤットは当たり前のことを当たり前にやるんですけど、それが一流なんやと思います」と話している。基本ができているからこそ、余裕のある、あの視野の広いプレーができるわけだ。

 そして、若手2人の言葉も興味深い。

「急にポーンと技術が上がるわけではないですし」(清武弘嗣)

「うまくいかないことが続いた時に、どれだけ冷静にいられるかが大事」(柿谷曜一朗)

 子供の頃から天才と言われた選手たちも、人一倍努力してきた。だからこそ今の位置にいるのだ。

 ぜひ本書を手にとって、彼らの想いに触れてほしい。きっとこの若者たちの背中を押して応援したくなるはず。そしてそれは、私たち自身をも勇気づけてくれるメッセージとなるはずである。

前畑文隆(まえはた・ふみたか)
明林堂書店 大分本店 スタッフ
明林堂書店は大分県別府市に本社を置く書店チェーンです。ワールドカップ期間中、明林堂書店各店で「頼むぞ僕らの代表!SAMURAI BLUE ワールドカップ応援フェア」を開催中。大分本店では1・2階各フロアに特設コーナーを設けています。僕らの代表をみんなで応援しましょう!