日本代表MF三笘薫 [写真]=Getty Images
スコアレスで迎えた84分、日本代表は複数人が連動する鮮やかなパスワークから、最後は伊東純也がゴールネットを揺らした。
“分岐点”となったのは、三笘薫の判断だろう。後半開始からピッチに立った三笘は、左シャドーとしてプレー。ゴールシーンでは左ウイングバックの中村敬斗と一時的にポジションが入れ替わっており、中村のパスをタッチライン際で受けた。自らドリブルで仕掛けるのか、それとも周りの選手を生かすのか。三笘は最終ラインから駆け上がってきた鈴木淳之介を生かす判断をした。
「タイミングが素晴らしくて、僕が1対1に入った瞬間に2対1を作れたので、僕が行くよりも使った方がいいと思いました」。三笘のパスを受けた鈴木のクロスを塩貝健人が落とし、伊東のゴールへとつなげた。「あれが彼(鈴木)の魅力だと思うので、それをうまく引き出せて良かった」と振り返った。
このゴールが決勝点となり、敵地ハムデン・パークでスコットランド代表を相手に価値ある勝利をつかんだ。「いいサッカーをしても引き分けで延長戦になることもありますし、リーグ戦では『3』と『1』では全く違う。そういった意味でも、得点を取って勝つことが一つひとつ自信になっていくと思います」と手応えを口にした。
実戦形式のフォーメーション練習から左シャドーとしてプレーしていた三笘。「一つ内側で受けることで、よりゴールに近い位置まで運べる。それが大きいと思います。相手は密集して守備をすることになりますし、押し込むことができる。それはサイドよりも効果があると思います」。持ち味のドリブルだけでなく、ゴールシーンでの好判断、さらに後半開始早々には後藤啓介へスルーパスも通した。“ゴール前の三笘は怖い”。そんな印象を強く抱かせる45分間だった。
ケガ明けでリーグ戦では前節復帰を果たしたばかり。中2日で迎えるイングランド代表戦も、出場時間をある程度限定した起用となるだろう。「コンディションは少しずつ上がってきていますけど、次の相手は強度も技術も違うと思う。やはり今日みたいに前半我慢して相手の体力を削ってくれて、ゼロで抑えることがこのチームには大事かなと思います」と強調した。
試合後には、ブライトンでチームメイトだったビリー・ギルモア(現ナポリ)とユニフォームを交換。「今後ワールドカップがあるので『頑張って』という話をしました」。スコットランドの地で互いの健闘を称え合った。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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By 三島大輔
サッカーキング編集部
