2014.03.29

【ブンデスリーガ第28節みどころ】シーズンはまだ終わらない。ドルトムントらCL出場権獲得を巡る攻防、名門クラブが降格危機に瀕する下位争いに注目

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 ミッドウィークに行われた第27節の結果により、残り7試合を残して史上最速となるバイエルン・ミュンヘンの優勝が決まった。とはいえ、順位が決まったのはたったひとつ。今後、注目を集めるのは、俄然、チャンピオンズリーグ出場権獲得を賭けた2位から4位を巡る争い、そして、シュトゥットガルトやハンブルガーSVといった名門クラブによって繰り広げられている残留争いだ。

 前節、3位シャルケとのルール・ダービーをスコアレスドローで終えたドルトムントは、ひとまず2位の座をキープ。相手GKラルス・フェールマンの好守に阻まれたものの、シャルケの倍以上となる18本ものシュートを放つなど、試合内容ではホームでライバルを圧倒した。「明らかに相手より上。素晴らしいパフォーマンスだった」と話したのは、つい先ごろ契約を1年延長し、来シーズン限りでの引退を表明したキャプテンのMFセバスティアン・ケールだ。

 とりわけ第20節以来、7試合ぶりとなるスタメン出場を果たしたマルコ・ロイスの存在感は大きかった。チーム最多のシュート4本を放つなど、負傷明けとは思えないほどキレのある動きを披露。守備面でもDFソクラティス・パパスタソプロスが70パーセント以上のタックル成功率を記録するなど磐石ぶりを見せ、「クラブが目指すプレーを取り戻した」とパートナーのDFマッツ・フンメルスも胸を張った。

 今節のドルトムントの対戦相手は、残留争いの渦中にあるシュトゥットガルトだ。2014年に入ってから勝ち星に見放され、3月に入り二度目の監督交代に踏み切った同クラブ。第26節のハンブルガーSV戦で昨年12月以来、11試合ぶりとなる勝利を挙げたが、前節は残留を目指すライバルのニュルンベルクに屈し、再び自動降格圏内の17位に足を踏み入れている。注目は3試合連続スタメン中の酒井高徳だ。日本代表でポジションを争うシャルケの内田篤人が負傷離脱中とあり、強豪相手の果敢な働きでワールドカップ出場をアピールしたい。

 翌30日には、シュトゥットガルトと同じ勝ち点24で16位に沈むハンブルガーSVが、アウェイでボルシアMGと対戦する。司令塔ミラン・バデリが出場停止となるが、前節、負傷から復帰してゴールを挙げたピエール・ミシェル・ラソッガ、出場停止から戻ってくるハカン・チャルハノールら若手の勢いに賭け、クラブ史上初となる降格の回避を目指す。

 対戦相手のボルシアMGは、前節こそ下位のフランクフルトに敗れたものの、第25節にドルトムントをアウェイで下し、その翌週にはヘルタ・ベルリンを3-0で破るなど、侮れない相手。第23節から4試合連続ゴールを記録したFWラファエウら攻撃陣はタレント揃い。ハンブルガーSVのドイツ代表GKレネ・アドラーにとっては一瞬たりとも気の抜けない試合となるだろう。