
写真●Liverpool FC via Getty Images
「今夜、我々は答えを出すべき多くの課題を見付けた」
1対5の大敗を喫した現地時間8日のリヴァプール戦後、アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲル監督はチームの課題が浮き彫りになったことを指摘した。(24試合終了時点)首位に立つアーセナルが4位リヴァプールのホーム「アンフィールド」に乗り込んで行なわれた上位対決は、大方の予想を覆すような一方的な試合結果となった。
直近のプレミア8試合で失点4と一定の安定感を見せていたアーセナルの守備陣だったが、この試合では開始わずか20分で4失点を喫するなど崩壊。リヴァプールに計22本のシュートを浴びせられ、5点を奪われた。
大量失点を喫している以上、守備に問題があることは明らかだ。では、一体何が問題だったのか?ヴェンゲル監督の指摘する、この試合で浮彫になった課題とはいったいどんなものだろうか?
こうした問題は試合を見なければなかなかわかりずらいもの。また、例え試合を見たとしても、展開の速い90分の中で発見するのは容易ではない。
しかし、FOXスポーツの「SOCCER STATS」を利用すれば、こうした試合の問題点を詳細なデータから読み解くことができる。(http://foxsports.jp/world_soccer/premierleague)
SOCCER STATSでは先発メンバーや得点者といった基本情報はもちろん、【平均ポジション】という項目を見れば、試合中に選手が実際にどのポジションでプレーしたかがが一目瞭然となっている。得点シーンも選手やボールの流れを手にとるようにわかるのだ。

例えば【平均ポジション】からは、アーセナルの右サイドバック、サグナが多くの時間でハーフウェイラインよりも前方にポジションを取っていたことがわかる。(1分と10分にセットプレーから2点を先行されたことも関係しているだろうが)この結果、全体のバランスが悪く、アーセナルの右サイド(リヴァプールのストロングポイントでもある左サイド)にはスペースが生まれ、ここを上手く使われた。
最も顕著な例は、17分にスターリングが挙げたリヴァプールの3点目だ。左サイドでボールを奪われたアーセナルは、そこからカウンターを受け、スアレスのグラウンダーのクロスからスターリングにネットを揺らされた。確かに、リヴァプールのカウンターは切れ味が鋭く、クロスの質も絶妙だった。

しかし、このシーンでゴールを決めたスターリングは完全にフリーの状態だった。ハーフウェイライン近辺から左サイドを走り込んだスターリングに対し、アーセナルは誰もマークについておらず、いとも簡単にゴールを奪われた。この場面で本来同サイドをケアするべきDFサグナは、敵陣にポジションをとっていた。リヴァプールのカウンターが発動した際には、必死で走ったものの、スタートのポジショニングが悪く、到底間に合う距離ではなかった。
また、この基本ポジションから読み解くことができるアーセナルの問題点は、2センターハーフ(アルテタとウィルシャー)のポジショニングだ。スアレス、スターリッジ、コウチーニョ、スターリングらが自在にポジションを変えながら中央を上手く使うリヴァプールに対し、アーセナルのセンターハーフのポジションニングはあまりに前方に偏っていた。結果的にバイタルエリアを自由に使われ、カウンターの餌食となった。

これはスターリッジが20分に奪ったリヴァプールの4点目のシーンからも見て取れる。この場面でアーセナルは敵陣でボール失うと、コウチーニョのスルーパスに抜け出したスターリッジにネットを揺らされた。ボールを奪われた際、アルテタとウィルシャーは同時に攻め上がっていたため、アーセナルはスターリッジへのパスコースを遮ることができる選手がおらず、スピードに難のあるコシールニー&メルテザッカーのCBコンビの裏を簡単に取られている。
この場面でセンターハーフのどちらか一枚がDFラインの前で防波堤となっていれば、そう易々とスルーパスは通らなかったはずだ。
この様に、SOCCER STATSのデータを利用すれば、どこに問題点があるのかが、手に取るようにわかるのだ。しかも、こうした情報をが試合中から簡単に手に入れることができる。

さて、アーセナルの次戦の相手はマンチェスター・ユナイテッドだ。もし、この試合から分かるようにアーセナルが右サイドとバイタルエリアに守備面で問題を抱えているとすれば、ユナイテッドはそこを突くべきだ。そして、ユナイテッドでそうしたポジションを得意とするのが他ならぬ香川真司だ。
今季は出場機会に恵まれていない香川だが、出場する際はトップ下、あるいは左サイドで起用される。奇しくもアーセナルが問題を抱えていると考えられるポジションと直接対峙することになる。
果たしてヴェンゲル監督は左サイドの弱点を短い間で修正することができるのか?その答えが明らかになるのは12日のユナイテッド戦。この試合で、あなたもSOCCER STATSを体験してみてはいかがだろうか?
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