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三田アナと前田さんのここだけの話「米本の豊富な運動量が勝利につながった広島戦」

2013.09.11

365日FC東京モバイル

<9月3日>
三田:先週は私の病気療養のため更新をお休みしてしまい、申し訳ありませんでした。すっかり元気になりましたので、今週からまたどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、この間にJ1は3試合が行われました。先月24日にアウェーで行われた磐田戦は0-0の引き分け、28日のホームでの鳥栖戦は2-3の敗戦となりましたが、31日のアウェー・広島戦は2-1で勝ちましたね。

前田:まず磐田戦は、その前のマリノス戦での完敗が尾を引いたようなゲームだった。少しメンバーを入れ替えてナオ(石川)が先発で出たりしたけど、あまりチームのムードは変わらなかったんじゃないかな。前半から後半15分くらいまでは、マリノス戦の影響なのか、相手に一方的に主導権を握られてしまったような感じだった。

 ただ、相手もそのペースが90分間は続かない。後半20分すぎくらいからは、磐田もペースが落ちてリズムが崩れてきた。そこからようやく東京が攻め出したよね。ただ、決定的なシーンはそんなにつくれなかった。東のFKがクロスバーに当たった場面くらいかな。主導権は握ったけど、交代で入った選手もあまり効果的にチャンスはつくれなかった。

三田:下位の磐田にかなり苦戦してしまいました。相手も必死だったんでしょうね。

前田:磐田にとっては、J1残留のために1試合1試合が大事なゲームだからね。必死に守られてしまった。磐田としては主導権を握った前半に先制点を取れなかったことが悔やまれるゲームだろうけど、逆に東京にとっては、何とか失点せずに済んで、引き分けでも御の字という感じの内容だったね。

三田:その磐田戦から中3日で迎えた鳥栖戦は、国立競技場で2-3と敗れてしまいました。

前田:このゲームも、何となくこのところ勝ち点3がなかなか取れないという雰囲気のまま迎えてしまったんじゃないかな。鳥栖も下位のチームだけど、前半は東京の内容が良くなかった。その中で鳥栖が効果的に点を取ったよね。前半の終盤、立て続けにポンポンと2点を先制したのは見事だった。

 でもこの日の鳥栖は、何だかいつもの鳥栖らしくなかったんだよね。これが今季の鳥栖なのか、ボールを奪った後のスピードもなく、サイドの選手も出てこないし、とりあえず不用意なミスをしないようにという戦い方だった。東京は後半かなり前に出てくるだろうと予想して、前半は抑え気味にしていたのかな。

 だから前半は0-0のまま終わるかと思ったけど、鳥栖は2回巡ってきたチャンスをしっかり決めた。鳥栖が効果的な省エネのサッカーをしたという感じだね。

三田:後半は東京も2点を返して一時は追い付きましたが、結局勝ち越されてしまいました。

前田:サッカーで0-2の状況というのは、まず1点を返せればそのまま逆転できるというのもよくある展開なんだけど、そこまで勢いに乗れなかったのが残念だったね。でも、1点目は平山の久々のゴールだった。太田のピンポイントのクロスも良かったし、ニアで合わせた平山のヘディングシュートも素晴らしかったね。

 なかなかチャンスをつくれないときに、ああいう攻撃パターンは本当に効果的。太田の精度が高い左足のクロスと、平山の高さを生かしたヘディングという、それぞれの持ち味が出たゴールだった。そこから続けざまに、千真(渡辺)のゴールへの高い意識が出た、思い切りよく足を振ったシュートで2点目を奪うことができた。

 ただ、そのわずか1分後に勝ち越されてしまったんだよね。鳥栖にしてみればそういう力を残していたのもあるだろうし、両チームにとっては、千真と豊田という点取り屋、J1の得点ランキング上位にいる2人のエースが、お互いにしっかり結果を出した形にはなった。そういった意味では見応えのあるゲームだったね。本当に盛り上がったし、観客としては楽しめたんじゃないかな。

三田:でも東京サポーターにとっては、下位チームにホームで敗戦というのはかなり悔しい結果ですよね。

前田:負けてしまったことでブーイングしている人もいたし、2点を返したことに拍手している人もいたという感じかな。サポーターとしては勝ち負けももちろん大事だけど、東京サポーターは特に、チームがどんな状況でもとにかく応援するというスタイルの人が多い。内容や結果が悪くても、選手は頑張っているからということなのかもしれないね。

三田:勝ち点は取れませんでしたが、平山選手のリーグ戦3年ぶりのゴールはうれしいニュースです。

前田:そうだね。これまでこのコラムでもかなり平山を推してきたけど、なかなか試合に出るチャンスがなかった。それは千真が好調で結果を出しているから代える理由がなかったのもあるけど、こんなふうにチームの調子が悪くてリズムが出ないときは、千真と平山の2トップもありだなと思ったね。ポポさんはあまり2トップをやらないけど、チャレンジするのもいいんじゃないかな。

三田:それは今後ぜひ見たいですね。そうした明るい材料もありましたが、この試合まで4試合勝利なしということで、チームの雰囲気などがどうなのか、ちょっと心配になりました。

前田:うん。僕が特に気になったのは、このゲームで前半の2失点には加賀が絡んでいるんだよね。1点目の豊田のヘディングも、2点目の池田の切り返しも、対応したのは加賀だった。それでポポさんがその直後に加賀をチャン(張)と交代させたのは、ちょっと露骨だなと思った。

 チャンはその前の磐田戦で脚を痛めて、加賀と途中交代しているんだよね。だから鳥栖戦は加賀がスタメンで起用されたと思うんだけど、それなのに加賀をチャンに代えたというのは、ポポさんはよほど加賀のミスに腹を立てたということなのかな。

 失点直後の交代で、まるで中高生の部活のサッカーでよく見るような、ミスしたら交代させられるという雰囲気を感じてしまった。2失点した後で交代させたからといってその失点を取り返せるものではないし、反撃しなきゃいけない状況でDFにカードを1枚使うというのは、ちょっと疑問でもある。

 相手は2点をリードした時点で、あとは守ってカウンター狙いというやり方になるよね。ということは、東京は逆にリスクを冒してでも攻めなきゃいけないのに、DFにカードを使ってしまうのはもったいない。実際に後半、平山やルーカスを投入して流れが良くなっただけに、攻撃の選手にもう1枚カードを使えなかったことが悔やまれてしまう。

三田:確かに、ネマ選手か林選手も投入できていたら、相手も疲れてきた中でさらに効果的だったかもしれません。

前田:そうだよね。それに、ミスをした加賀が戦犯のような印象になってしまったのは、チームの結果がなかなか出ない中で、負のスパイラルに陥る不安要素を増やすことになるのではと心配になってしまった。

三田:そんな不安もありつつ、中2日で迎えたアウェーの広島戦ですが、苦戦しながらも2-1で勝つことができました。

前田:相手は上位の広島だったけど、とにかく結果として勝てたことが大きい。この試合こそ、内容よりも本当に勝つことだけが大事な試合だった。現に、内容的には広島の方がやりたいことができていたからね。

前田治(まえだ・おさむ) 昭和40(1965)年9月5日、福岡市出身。現役時代は横浜フリューゲルスのエースFWとして活躍し、Jリーグ通算103試合29得点、日本代表では40試合12得点の成績を残した。引退後はクラブチームのジュニアユースで監督を務める傍ら、各地のサッカー教室にも出向いて指導力、育成能力に磨きをかける。2004年から東京中日スポーツの評論記事「東京論」を執筆中。
三田涼子(みたりょうこ) 昭和53(1978)年6月20日 千葉県柏市出身。元TOKYO MXテレビアナウンサー。2003年から8年間にわたり、応援番組「FC東京ホットライン」のキャスターやJリーグ中継ピッチリポーターを務め、その後もFC東京の取材を継続中。現在はフリーアナウンサーとして、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)及びTOKYOFMでニュースなどを担当。趣味はフットサル。

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