2014.01.31

懐かしの名作ゲームを紹介するコーナー<サッカーゲームクロニクル>第2回:エキサイティングサッカー

かつて脚光を浴びた懐かしの名作(迷作?)サッカーゲームを紹介するコーナーの第2回!

アーケードゲームから傑作中の傑作をご紹介。おそらく日本ゲーム史上初の本格派サッカーゲーム。その名も『エキサイティングサッカー』だ!

今日のサッカーゲームの礎となった歴史的作品!!

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 今からおよそ30年前のこと。サッカーに日頃全く関心のない、筆者も含めた多くの人にサッカーゲームの存在と、その面白さを教えてくれた名作『エキサイティングサッカー』がゲームセンターに突如現れ、当時のプレイヤーの度肝を抜いた。

 本作はフィールドプレイヤーが6人しかいないものの、ゴールキーパーを含めカーソルの点灯した選手たちを自由自在に操ることができるという、今日でも定番のシステムがすでに導入されている。ボタンはシュートとパスの2種類しかないが、パスボタンで蹴ったボールは味方の足元へ、シュートは相手ゴール前に表示された矢印のコースに向かって自動的にコントロールされる画期的なアイデアを採用。このおかげで、当時はまだ鼻タレ小僧だった筆者のように、サッカー及びゲームの素人でも気軽に楽しむことができたのである。

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 演出も実に凝っていて、「キックオフ!」「コーナーキック!」など、当時としては珍しい音声合成によるレフェリーのボイス(※)を導入。また、ゴールラインの後方ではチアガールたちが華やかに踊り、ゴールを決めれば選手たちが大喜びするパフォーマンスを披露するなど、プレイヤーをアツくさせる要素がテンコ盛りだった。さらにビックリさせられたのが、オフサイドの反則も採用していたこと。後のJリーグブームが興る1990年代に登場したサッカーゲームですらオフサイドを取り入れていない作品がザラにあったことを考えると、その完成度の高さには驚嘆する他ない。

 本作の発売当時はサッカー冬の時代の真っ只中ということもあり、どこのお店でも大人気を博していたとは言えなかった。しかし、これだけはハッキリと断言することができる。本作の存在を知らずして、サッカーゲームの歴史は語れない!

※注:ただし、基板のバージョンによってはボイスが鳴らないものも存在する。

『エキサイティングサッカー』
アルファ電子工業(後のADK)
アーケードゲーム
稼動年:1983年10月~

<サッカーゲームキング Vol.015号より転載>
文●鴫原盛之