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【高校選手権展望】<富山第一>武器は輝く2トップ 組織力高めて2度目の全国制覇へ

2017.12.25

富山第一のFW大竹(左)とFW坪井(右) [写真]=森田将義

 攻撃の破壊力は全国でも屈指。2013年度以来となる日本一も視野に入れるのが富山第一だ。優勝した代に憧れ、入学した決意した実力派が多く、その実力は大塚一朗監督が「日本一になった代と比べても、個々の力はある」と太鼓判を押すほど。各ポジションに注目株が並ぶ中でも、ひと際眩い輝きを放つのが、徳島ヴォルティス内定のFW坪井清志郎(3年)と大竹将吾(3年)の2トップだ。

 坪井は、スピードに乗ったドリブルと左右両足から繰り出す強烈なシュートが持ち味で、フィジカルの強さが増した今年は、プリンスリーグ北信越で24ゴール奪い、得点王を受賞。「もっと身体を作らないといけないし、持久力を高めないといけないと感じた」と話すように、夏に徳島の練習を経験してからは、これまで以上にフィジカル強化に励み、その存在感は増している。パートナーを組む大竹は、よりゴール前での勝負強さが光る生粋の点取り屋タイプ。夏までは得点が奪えない時期もあったが、「よく身体が動くようになってきた」(大塚監督)夏以降は、量産体制に入り、プリンスリーグ北信越で21得点を奪った。

 坪井が「大竹には全て勝っていると思う」と冗談を交えて自信を口にするように、チームメイトであり、良きライバルでもある二人は互いにゴールに対する意欲が強すぎて、試合中に噛み合わない場面も多かったが、シーズンが進むにつれて二人でゴールまで持ち込む場面が増加。特に、坪井のプロ入りが決まってからは、坪井に対する警戒網の隙を突いて、大竹がゴールを奪う試合も増えた。「坪井のマークがきつくなるほど、大竹にチャンスが回ってくる」と大塚監督が話すように、どちらか片方を抑えれば、勝てるわけではないのが今年の強みで、その破壊力は選手権の舞台でも十二分に発揮されるだろう。

 圧倒的な攻撃力をより高めるための鍵は、大塚監督が「個の力をグループや、チームの力に変えるのが日本一になった代と比べて弱い」と指摘するように組織力の向上だ。リーグや選手権予選を勝ち抜くためにコンディショニングを重視し、チーム作りを進めたが、選手権が間近に迫った今は、「2トップでのコンビネーションから、グループでのコンビネーションになっていければ」(大塚監督)と組織作りを重点に置き、ラストスパートをかけている。

 司令塔のMF多賀啓志朗(3年)を軸に、高縁海(3年)、前田拓哉(3年)が並ぶ中盤は二人に勝るとも劣らない選手がいる。DF高浪陸(3年)と小森颯(3年)の両翼も全国で戦えるだけの実力者だ。これまでは2トップを活かす戦い主体だったが、これからは彼らが“活かし、活かされる”関係へと発展し、存在を上回るほどの活躍ができれば、2度目の頂点がグッと近づくはずだ。

取材・文・写真=森田将義

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By 森田将義

育成年代を中心に取材を続けるサッカーライター

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