2015.11.16

新潟明訓が誇る『中盤のトライアングル』加藤潤、中村亮太朗、高橋怜大が躍動…16年ぶりの選手権へ

文・写真=安藤隆人

 どちらが勝っても、全国で十分に上位を狙えるチームだった。今年の新潟県をけん引する実力校同志の対決となった、新潟県決勝。『新潟頂上決戦』にふさわしい内容となった試合は、劇的なドラマを生みだした。

 今年の新潟明訓高校は1年生の時からレギュラーとして活躍していた『中盤のトライアングル』が、最高学年を迎え、歴代屈指の実力を持ったチームだった。選手権予選において、このトリオが軸となり、躍動感あふれるサッカーを展開し、新潟工業高校、新潟西高校、北越高校といった難敵を立て続けに退けて、決勝に勝ちあがってきた。そして、帝京長岡高校との決勝でもこのトライアングルが輝きを放った。

 元U-15日本代表のボランチ加藤潤、トップ下の司令塔・中村亮太朗、右MF高橋怜大。足元の技術があり、パスセンスに秀でたこのトライアングルが、流動的にポジションを変えながら、帝京長岡ゴールに襲いかかった。

 29分に帝京長岡FW高野歩夢に鮮やかなミドルシュートを決められるが、後半開始早々の43分に、左CKをDF苅部杜行がヘッドで合わせ、同点に追いつく。「中村が飛びだしていくので、自分はダイアゴナルランで中村が作ったスペースを利用したり、加藤がボールサイドに行ったら、中に絞ってカウンターをケアしながら、逆サイドをつけるように準備するようにしている」と高橋が語ったように、中村と加藤の特性を把握した高橋が絶妙なポジショニングで、攻撃のバランスを司る。中村も「ツートップをコンロールしながら、高橋と加藤と距離を近づけてポゼッションしたり、引きだしてサイドを使ったりと、バランスを意識した」と、3人が絶妙な距離感とチャレンジ&カバーの意識を持ってプレーしたことで、後半はほぼ新潟明訓ペースになった。

 52分には今度は右CKから加藤のボールを中村がヘッドで合わせ、逆転に成功する。73分に帝京長岡の鮮やかなカウンターを受け、FW小林拓夢に同点ゴールを浴びたが、ここから崩れることなく、さらに攻め手を強める。そして迎えた後半アディショナルタイム2分、MF関口正大のパスを受けたDF田辺大智がドリブル。約20メートルの距離から強烈なミドルシュートを放つと、ボールはゴール右隅に突き刺さった。田辺の劇的決勝弾で、新潟明訓が16年ぶり6回目の選手権出場を手にした。

「相手の状況を見て、慌てることなくしっかと対応してくれた。全国でも上位に行ける力を持っている帝京長岡に勝って全国に出られるのは、チームにとっても大きな意義を持っている」(新潟明訓、田中健二監督)

 劇的な熱戦。15年間も閉ざされていた重い扉をこじ開けたのは、新潟明訓が誇るトライアングルのコンビネーションとリーダーシップの力が大きかった。今度は全国上位を狙うため。つかんだ自信をベースに、加藤、中村、高橋の『明訓トライアングル』は、『全国仕様』に入っていく。

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