2015.10.26

「ボールを保持されても苦ではなかった」…一体感が強みのFC東京U-18、大宮ユースを延長戦の末に撃破/Jユースカップ

サッカーキング編集部

文・写真=平柳麻衣

 簡単に乗り越えられる壁ではなかった。10月25日に行われた2015Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会3回戦、FC東京U-18と大宮アルディージャユースの一戦。FC東京は開始早々の5分に先制するも、後半に追いつかれ、勝負は延長戦に突入した。

 相手の大宮は、高円宮杯U-18サッカーリーグ2015プレミアリーグEASTで首位争いを繰り広げ、今夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で準優勝した強敵だ。2回戦を終えて対戦相手が決まると、FC東京はポゼッションサッカーを主とする大宮への対策として、人数を掛けてスペースを消す守備の練習を行ってきた。しかし、先制点を奪った後は、「やっぱり大宮はパスもポゼッションもうまくて、今一番強い相手だと感じた」とセンターバックの柳貴博が話したように、質の高い大宮のパス回しに押される場面が増えていく。

 それでも、精神面では負けていなかった。「ボールは取れなかったけど、相手にボールを回させているという感覚をずっと持っていられたので、保持されても苦ではなかったし、精神的にも耐えられた」と柳。後半は立て続けに決定的なシュートを放たれたが、GK山口康平を中心に体を張り、1失点にしのぐ。そして、同点のまま延長後半アディショナルタイムに突入すると、大宮のCKからカウンターに持ちこみ最後は柳がゴール。間もなくタイムアップの笛が鳴り、FC東京は劇的な勝利で準々決勝進出を果たした。

 FC東京の佐藤一樹監督は、「うちの強みは一体感がすごくあること。オンとオフの切り替えもしっかりできているので、雰囲気もすごくいい」と語る。試合内容で押されても、選手同士で鼓舞しあい、120分間集中力を切らすことはなかった。また、「選手たちには日頃から自立を促していて、シーズンをとおして理想的なチームの形に近づいている。今日の勝利は、選手たちが日々の練習から120パーセントの力で真摯に向き合ってきた成果」と評価した。

 昨年、ガンバ大阪ユースに敗れて悔し涙をのんだ準決勝の舞台まで、あと一歩と迫った。柳は言う。「自力で日本一を取れるのはJユースカップが最後。みんなでモチベーションを高めてやれているので、ここまできたら優勝を狙うしかない」。11月1日に行われる準々決勝では、“準ホーム”の「味の素スタジアム西競技場」にヴィッセル神戸U-18を迎え撃つ。

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