2014.04.30

エース不在の後半に4得点…底力を見せた専修大、2点差逆転で中央大を撃破/関東大学リーグ

激しく競り合う中央大MF砂川(左)と専修大DF小口(右) [写真]=内藤悠史

文=内藤悠史

 関東大学1部リーグ第5節が26、27日に各地で行われた。三ツ沢陸上公園競技場では、27日の第2試合で専修大学と中央大学が対戦した。

 前節の慶應義塾大戦、後半アディショナルタイムに同点弾を献上し、勝ち点3を逃した専修大。開幕からの連勝が3で止まり、仕切り直しの一戦に臨んだ。一方の中央大は開幕ダッシュに失敗し、4試合で1分け3敗と未だに勝ちなし。3連覇中の王者を相手に、今季初勝利を目指した。無敗と未勝利チームの対戦は、ハーフタイムを挟んで明暗を分ける内容に。前半を0-2で終えた専修大が、後半に底力を見せ、大量4得点。4-2で逆転勝利を収めた。

 前半45分を理想的な形で終えたのは中央大だった。立ち上がりから、専修大に圧倒的に攻め込まれる中で、統一された守備意識を徹底。FW矢島輝一(1年・FC東京U-18出身)を前線に残し、残りのフィールドプレーヤー9人が自陣に構える時間も多くあった。ボールに食いつきたくなる展開の中、GK置田竣也(2年・星稜高校出身)は「我慢しろ、飛び込むな!」と、しきりに指示を出す。ペナルティーエリア内に効果的なパスを許さず、セカンドボールに出足早く反応して、攻撃の芽を摘んでいった。

 試合が動いたのは39分だった。専修大のFKを跳ね返し、中央大がカウンターを発動。ハーフウェーライン付近でボールを持ったMF砂川優太郎(4年・サンフレッチェ広島ユース出身)が、ドリブルで中盤を突破し、前方へ持ち出す。ペナルティーエリア内で数的優位となり、砂川は左前方へラストパス。大外で待っていたFW矢島にボールが渡ると、一旦はシュートをGKに阻まれたものの、こぼれ球を自ら押し込んだ。さらに41分には、FKのこぼれ球を拾ったFW矢島が豪快なシュートを突き刺し、畳み掛けるように2点目を記録。リードを広げて、ハーフタイムを迎えた。

 圧倒的にボールを支配しながら、2点ビハインドを負った専修大。ハーフタイムには、昨シーズンの得点王、エースFW仲川輝人(4年・川崎フロンターレU-18出身)が負傷交代となり、いよいよ正念場を迎えたかに思われた。しかし、3連覇中の王者はここから修正力を見せつける。前半も頻繁にオーバーラップしていたDF北爪健吾(4年・前橋育英高校出身)は、「2点差はひっくり返せる差だと思っていた」と、冷静に回想。「(ハーフタイムには)気持ちの面で、勝つ姿勢をもっと出していこうという話があった。前半は明らかに相手の方が動けていた。引いてくる相手には、サイド攻撃でうちの特長を活かしていこうと。前半は右サイドからの攻めが多かったが、後半が左右両方に人数をかけて攻めていけば、チャンスは必ず生まれると思っていた」との言葉通り、専修大は両サイドからの攻撃で逆転劇を演じた。

 後半開始早々の48分にFW前澤甲気(4年・清水商業高校出身)のゴールで1点差に迫ると、52分には敵陣まで進出していたDF北爪が、こぼれ球を豪快に蹴り込んで、2-2の同点に。これで試合はオープンな展開となり、78分に逆転弾が生まれる。FW仲川に代わって後半から出場した1年生MF廣瀬慧(前橋育英高校出身)が左サイド深くまで持ち込み、中央への折り返しをFW前澤が押し込んだ。MF廣瀬は87分にチーム4点目を記録。左サイドからの積極的な攻め上がりが、チームの推進力となっていた。

 試合後、専修大の源平貴久監督は、「調子は悪かったが、勝ち切れたのは非常に大きい」と、勝利を振り返り、「前半は刺しの1つ(フィニッシュ)がうまくいっていなかったが、後半は普段(試合に)出ていない選手が出て、緊張感を持ってやったというところが良かったかなと」と、新戦力の活躍もあって逆転を成し遂げた一戦に、手応えを示した。

 関東大学1部リーグ第5節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、前期日程は6月15日まで行われる。

流通経済大0-3駒澤大
国士舘大1-1東京国際大
早稲田大0-0桐蔭横浜大
筑波大0-1慶應義塾大
明治大0-0順天堂大
専修大4-2中央大

1位:専修大学(勝ち点13/得失点差+13)
2位:順天堂大学(勝ち点11/得失点差+7)
3位:早稲田大学(勝ち点11/得失点差+5)
4位:慶應義塾大学(勝ち点11/得失点差+4)
5位:国士舘大学(勝ち点9/得失点差+4)
6位:流通経済大学(勝ち点9/得失点差-2)
7位:明治大学(勝ち点7/得失点差+2)
8位:駒澤大学(勝ち点4/得失点差-7)
9位:東京国際大学(勝ち点2/得失点差-5)
10位:筑波大学(勝ち点2/得失点差-6)
11位:中央大学(勝ち点1/得失点差-5)
12位:桐蔭横浜大学(勝ち点1/得失点差-10)

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