ユーヴェでは現在構想外となったコスティッチ [写真]=Getty Images
ユヴェントスに所属するセルビア代表MFフィリップ・コスティッチが、フェネルバフチェへの移籍に近づいている模様だ。
現在31歳のコスティッチは2014年夏にドイツへ渡ると、シュトゥットガルト、ハンブルガーSVを経て、2018年夏にフランクフルトへレンタル移籍加入。1年後に完全移籍へ切り替わると、左サイドのスペシャリストとして不動の地位を確立し、5年間の在籍で公式戦通算172試合出場3ゴール64アシストを記録。2021-22シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)優勝に貢献し、シーズン終了後にはユヴェントスへの完全移籍を果たした。
ユヴェントスでも加入初年度から定位置を確保し、左ウイングバックを中心に活躍。昨季も公式戦通算33試合のピッチに立ち、コッパ・イタリア制覇も経験したものの、今季より指揮を執るチアゴ・モッタ新監督の下では構想外に。現時点でセリエAは第3節まで終了しており、ユヴェントスは2勝1分と悪くないスタートを切ったが、いずれの試合もコスティッチはメンバー外。チャンピオンズリーグ(CL)の登録リストからも外れており、今夏の退団は既定路線と見られている。
既に欧州主要リーグでは移籍マーケットが閉幕しているが、トルコ1部のスュペル・リグは9月13日まで市場が空いている。このような状況のなか、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、フェネルバフチェがコスティッチの獲得に迫っている模様だ。既にフェネルバチェとユヴェントスは買い取りオプション付きのレンタル移籍という条件で合意に至っており、コスティッチは近日中に本拠地のイスタンブールへ飛ぶ見込み。契約締結まで時間の問題と見られている。
フェネルバフチェは過去19回のスュペル・リグ優勝を誇る名門として知られているが、2013-14シーズンを最後にリーグタイトルから遠ざかっている。直近の3シーズンはすべて2位で終えているなか、今夏にはジョゼ・モウリーニョ監督を招へい。移籍市場ではセビージャからモロッコ代表FWユセフ・エン・ネシリを完全移籍で、アル・アハリ・ジッダからフランス人FWアラン・サン・マクシマンを、マンチェスター・ユナイテッドからモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトをレンタル移籍で獲得。トルコ代表DFチャーラル・ソユンジュもアトレティコ・マドリードから買い取り、着々と戦力を強化した。
CL予選ではリールに2戦合計2-3で敗れ、今季はELに回ることとなったが、スュペル・リグでは開幕から3勝1分と無敗で駆け抜け、1試合未消化のガラタサライ、ベシクタシュを抑えて暫定首位に立っている。11年ぶりの覇権奪還を目指すなか、セルビアが産んだ左サイドのスペシャリストがチームに加わることとなりそうだ。
By サッカーキング編集部
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