FOLLOW US

7度目のEL優勝へ! セビージャが“要塞”で延長戦突入の死闘を制す…ユーヴェは今季も無冠決定

2023.05.19

ラメラが延長戦に大仕事! [写真]=Icon Sport via Getty Images

 ヨーロッパリーグ(EL)・準決勝のセカンドレグが18日に行われ、セビージャ(スペイン)とユヴェントス(イタリア)が対戦した。

 EL史上最多6度の優勝(前身大会のUEFAカップ時代含む)を誇るセビージャと、歴代2位タイである3度の優勝を経験しているユヴェントスが準決勝で激突した。セビージャユヴェントスともに今季はチャンピオンズリーグに参戦しながらも、グループステージを3位で終えてELに参戦。前者はPSV(オランダ)、フェネルバフチェ(トルコ)、マンチェスター・U(イングランド)を、後者はナント(フランス)、フライブルク(ドイツ)、スポルティング(ポルトガル)を破ってベスト4入りを果たした。

 1週間前に行われたセカンドレグでは、セビージャが前半にユセフ・エン・ネシリのゴールで先手を取りながら、後半アディショナルタイムにユヴェントスフェデリコ・ガッティが値千金の同点ゴール。最終的には1-1のドローで終了していた。

 セビージャはファーストレグと同じ11名がスターティングメンバーに並んだ。ヘスス・ナバスイヴァン・ラキティッチ、そして負傷明けのルーカス・オカンポスらが先発に入った。一方、ユヴェントスは5名を入れ替えるという大幅なメンバーチェンジを実施。サミュエル・イリング・ジュニオール、グレイソン・ブレーメルモイーズ・キーンらがスタメンに名を連ねた。

 試合は立ち上がりから両チーム先制点を目指して攻撃に出る。最初の決定機を作ったのはユヴェントスだった。15分に右コーナーキックを獲得すると、ニコロ・ファジョーリの右足から放たれたボールをガッティが頭で合わせる。ドンピシャのタイミングで狙ったヘディングシュートだったが、ここはセビージャのGKボノが好セーブを見せた。

 対するセビージャは24分、右サイド高い位置でボールを持ったJ・ナバスが右足で低い弾道のクロスボールを送ると、ニアサイドに走り込んだオカンポスが頭で合わせる。コースを狙った一撃はGKヴォイチェフ・シュチェスニーに阻まれた。

 その後はややオープンな展開のまま時間が経過。ユヴェントスは27分、ピッチ中央付近でボールをキープしたM・キーンの落としから、アドリアン・ラビオがボールを引き取る。寄せてきた相手をターンでかわしてスルーパスを送ると、抜け出したアンヘル・ディ・マリアがペナルティエリア右に侵入。得意の左足でループシュートを狙ったが、ここは枠を捉えきれなかった。

 セビージャは30分、左サイドから内側に絞ってボールを持ち運んだマルコス・アクーニャが強烈なミドルシュートを放つも、ここは再びGKシュチェスニーに弾き出される。一方のユヴェントスは33分、右サイド開いた位置でボールを持ったディ・マリアが左足でパスを送ると、ペナルティエリア手前でボールを引き出したM・キーンがボックスに入って右足を振り抜く。ファーサイドを狙った一撃はポストに嫌われた。

 前半終了間際の42分にはダニーロからの浮き球スルーパスでペナルティエリア右のスペースへ飛び出したマヌエル・ロカテッリがマイナスへ折り返すと、遅れて入ってきたラビオがゴールネットを揺らすも、ここはオフサイドのため得点は認められず。両チーム多くのチャンスを作った45分間はスコアレスのまま終了した。

 後半に入っても両チームが攻撃的に前へ出る。55分にはピッチ中央でM・キーンの落としを受けると、スペースへボールを持ち運んだラビオが独走。ペナルティエリアに入って左足を振ったものの、ここはわずかにゴールの右へ外れた。

 均衡が破れたのは65分。ユヴェントスは敵陣右サイドで浮き球を拾うと、ラビオが頭でボールを繋ぐ。パスを受けたドゥシャン・ヴラホヴィッチは相手に挟まれながらも素早い反応で前を向き、ペナルティエリア中央に侵入。飛び出してきたGKボノを見て、左足でループシュートを沈める。直前のプレーでピッチに送り出されたばかりの“ストライカー”が結果を残し、ユヴェントスが1点をリードした。

 だが、ホームの大声援を受けるセビージャは1点ビハインドとなっても動じない。71分、敵陣中央で前を向いたエリク・ラメラが潰されながらも横へ繋ぐと、パスを受けたスソレアンドロ・パレデスのスライディングタックルをかわし、ペナルティエリア手前から左足一閃。強烈な一撃がゴール左上を射抜き、即座にセビージャが試合を振り出しに戻した。

 その後はお互いに悪くないシーンを作りながらも、両チームのGKが良いセーブを見せて追加点を許さない。90分には右サイドでボールを持ったスソが左足のクロスボールを送ると、ボックス内で競り勝ったエン・ネシリが頭で合わせたものの、コースを狙ったヘディングシュートはGKシュチェスニーの好セーブに阻まれた。

 90分間で試合の決着はつかず、試合は延長戦に突入。95分にはホームチームが左サイドから攻撃へ。ネマニャ・グデリからのパスをタッチライン際で受けたブライアン・ヒルが縦突破からクロスボールを送ると、遅れてボックス内に入ってきたラメラがヘディングシュート。ボールはゴール左下に吸い込まれ、セビージャが延長前半に1歩前へ出た。

 勝利のために最低でも1点が必要になったユヴェントスがここから猛攻へ。ヴラホヴィッチ、フィリップ・コスティッチ、パレデスらがシュートを放ったものの、最後まで2点目を決めることができない。115分には遅延行為でアクーニャが2枚目のイエローカードを貰って退場処分となったが、セビージャは集中力を切らさず、1点のリードを守り抜いた。

 試合はこのままタイムアップ。両チームともに多くの決定機を作った一戦はセビージャに軍配が上がった。この試合を勝利で飾ったことで、セビージャはELのホーム戦連続無敗記録を16試合まで伸ばしている。一方、ユヴェントスは2シーズン連続の無冠が決定。“要塞”で先制に成功しながらも逆転負けを喫し、ベスト4敗退となった。

 なお、決勝戦はハンガリーの首都ブダペストに位置する「プスカシュ・アレーナ」にて行われる。試合は日本時間で5月31日の28:00(6月1日の4:00)キックオフ予定だ。

【スコア】
セビージャ 2-1(2戦合計:3-2) ユヴェントス

【得点者】
0-1 65分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチユヴェントス
1-1 71分 スソセビージャ
2-1 95分 エリク・ラメラセビージャ

【PR】UELを見るなら
WOWOWオンデマンドがおすすめ!

WOWOWオンデマンド


「WOWOWオンデマンド」とは、テレビやBS視聴環境がなくてもWOWOWのコンテンツを月額2,530円(税込)で楽しめるお得で便利なサービスです。

  1. UCLは全試合ライブ&見逃し配信、UELも注目試合をライブ&見逃し配信!
  2. 「WOWOWオンデマンド」なら、いつでもどこでも好きなデバイスで視聴可能!
  3. スポーツ、映画、音楽、ドラマなど幅広いコンテンツが堪能できる!

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO