伊藤敦樹のヘント移籍が正式発表 [写真]=Getty Images
ベルギー1部のヘントは14日、浦和レッズから日本代表MF伊藤敦樹が完全移籍にて加入することを発表した。契約期間は2028年6月30日までの4年間で、背番号は「15」に決定している。
8月11日に26歳の誕生日を迎えた伊藤は、旧浦和市(現:埼玉県さいたま市)の出身で、浦和のジュニアユース、ユースで育った。流通経済大学を経て、2021年に浦和へ帰還を果たすと、ルーキーイヤーから不動の中盤として活躍。2023年6月に日本代表デビューを飾り、これまで3キャップを刻んでいる。
2024シーズンは明治安田J1リーグで24試合に出場。今年7月1日、オークランドFC(オーストラリア)へ移籍した元日本代表DF酒井宏樹から腕章を受け継いで新キャプテンに就任したが、今月10日に海外移籍に向けた手続きと準備のためチームを離脱することが発表された。
伊藤は「このクラブでサッカー人生を終えるという考えもあった中で、今回移籍を決断した一番の理由は、自分のこれからのキャリア、選手としてどうなりたいかを考えたときに、日本代表として日の丸を背負って2026年のワールドカップでプレーしたいという気持ちがとても大きく、そのためにはこのタイミングで挑戦するのが一番良いと考えたからです」と、葛藤の末に海外移籍の決断を下したことを明かしていた。
移籍決定に際し、伊藤はヘントのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。
「心のクラブのキャプテンを辞めることは最も難しい決断でしたが、ヨーロッパでサッカーをすることが夢でもありました。2026年のワールドカップに日本代表として出場したいと心から願っていて、そのためにも完璧な場所だと思っています。最良の選択ができましたし、この願いを叶えてくれた浦和レッズに心から感謝しています。今はヘントでの新たな挑戦を楽しみにしています」
伊藤が加入するヘントは、リーグ優勝1回、カップ戦優勝4回を誇るベルギー屈指の強豪クラブの一つ。2024-25シーズンはリーグ戦3試合を消化した時点で1勝2敗、ヨーロッパカンファレンスリーグ予選では3回戦に進んでいる。
伊藤はヘントのクラブ史上5人目の日本人選手となる。2017年1月から2018年夏にかけては元日本代表MF久保裕也(現:シンシナティ/MLS)がプレー。現在は日本代表GKシュミット・ダニエル、同DF渡辺剛、MF横田大祐の3人が在籍している。
By サッカーキング編集部
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