勝利したフランス代表 [写真]=Getty Images
EURO2024本大会を控えるフランス代表が5日、ルクセンブルク代表との国際親善試合を行った。
EURO2024予選でグループBに入ったフランス代表は、7勝1分と無敗を記録して本大会行きの切符を獲得。24年ぶりの優勝を目指して戦う今大会の開幕が目前に迫るなか、プレーオフの末に惜しくも予選敗退となったルクセンブルク代表との強化試合に臨む。フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督は、レアル・マドリードへの加入が発表されたばかりのキリアン・エンバペやアントワーヌ・グリーズマンらに加え、2022年6月以来となる代表復帰を果たしたエンゴロ・カンテを先発に起用した。
試合は、12分にフランス代表が決定機を作り出す。相手GKのキックを奪った流れから、素早くパスを繋いで前線に運び、マルクス・テュラムのドリブル突破からボックス左角のエンバペにボールが渡る。右足に持ち替えて送られた横パスを、ゴール正面にポジションを取ったグリーズマンがダイレクトで合わせたが、シュートは惜しくもポストに直撃してしまった。
勢いに乗るフランス代表は、26分に相手陣内でのパス回しによってルクセンブルク代表を翻弄する。テンポの良いパスワークでバイタルエリアにボールを運ぶと、グリーズマンとのワンツーからエンバペがボックス内に侵入。ヘディングによる浮き球の折り返しをダイレクトで振り抜いたものの、シュートはGKの攻守に阻まれた。
そんななか、43分にフランス代表がスコアを動かす。右サイド深くでフリーキックを獲得し、グリーズマンがクロスを供給。一度は相手にクリアされたが、セカンドボールを拾ってエンバペにパスが渡ると、ボックス左角での縦突破から柔らかいマイナスのクロスを蹴り入れる。フリーとなっていたランダル・コロ・ムアニがヘディングでネットを揺らし、フランス代表が先制に成功した。
迎えた後半も、フランス代表の攻勢は強まるばかり。70分に左サイドでコーナーキックを得ると、相手の不意をついたグリーズマンがショートパスを選択。エンバペを経由してボックス左角のジョナタン・クラウスに繋ぐと、プレッシャーが遅れた隙を見逃さずに、右足から強烈な一撃を放つ。豪快なミドルシュートはクロスバーに当たってゴールに吸い込まれ、フランス代表が大きな追加点を挙げた。
さらに、85分にはエースが結果を残す。激しいプレスからブラッドリー・バルコラが左サイドでボール奪取に成功。ショートカウンターの形となり、ドリブルでペナルティエリアに侵入すると、複数のDFを引きつけながらゴール正面のエンバペに横パスを送る。ワンタッチで合わせたシュートは枠内に吸い込まれ、フランス代表がリードを3点に広げた。
結局、そのまま試合は3-0で終了し、フランス代表がルクセンブルク代表から大勝を収めた。この後、フランス代表は9日にカナダ代表との国際親善試合に臨む。一方、ルクセンブルク代表は8日にベルギー代表と対戦予定だ。
【得点者】
1-0 43分 ランダル・コロ・ムアニ(フランス代表)
2-0 70分 ジョナタン・クラウス(フランス代表)
3-0 85分 キリアン・エンバペ(フランス代表)
By サッカーキング編集部
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