ポーランド戦で主将を務めたシャルケのドラクスラー [写真]=千葉格
ドイツ代表は13日、ホームにポーランド代表を迎え、親善試合をおこなった。
しかしW杯本大会に向けた代表候補30名中、19名は依然として所属クラブでの試合を残しており、ヨアヒム・レーヴ監督はこの試合“限定”の若手メンバーを多数招集。スターティングイレブンのうち8人が、代表キャップ数0の選手で占められるという異例の事態となった。
しかし、そこはサッカー大国ドイツ。スタメン全員の代表試合出場数を足してもわずかに13、その平均年齢は21.5歳と、もはやA代表とは言えない面々ではあったが、試合開始からポゼッションで優位に立った。
最大のチャンスは33分、左CKをアントニオ・リュディガーがヘディングで合わせたシーン。しかしこれは、ケルンで活躍するスラボミール・ペシュコにゴールライン上でクリアされてしまう。
その後も幾度となくドイツはポーランドゴールに迫るも、前線でのアイディアに欠け、結局試合は0―0のドローに終わった。
途中交代を含めると総勢12人もの若手が代表初出場を果たしたこの試合だったが、本大会に向けた代表候補選手を含め、レーヴ監督に強烈なインパクトを残した者は見当たらず。
この時期におこなうものとしては、明らかに“失敗”だったこのテストマッチについて、専門誌『キッカー』は、「新参者達の努力は徒労に。23人の枠に入るためのアピールは誰も出来なかった」と手厳しかった。