勝利したU-23日本代表 [写真]=Getty Images
パリオリンピック2024グループD第1節が日本時間25日に行われ、U-23日本代表とU-23パラグアイ代表が対戦した。
「AFC U23アジアカップ カタール2024」で4大会ぶりの優勝を果たし、8大会連続となるオリンピック出場を決めたU-23日本代表。史上初の金メダル獲得を目指す今大会は、U-23イスラエル代表、U-23マリ代表、U-23パラグアイ代表とともにグループDに組み込まれた。白星発進に向けて初戦で激突するのは、強豪国揃いの南米予選を首位で通過したU-23パラグアイ代表。指揮官を務める大岩剛監督は、キャプテンのMF藤田譲瑠チマを筆頭に、DF関根大輝、MF山本理仁、FW平河悠らをスターティングメンバーとして起用した。
試合は、立ち上がりの5分にセットプレーからU-23日本代表が最初のチャンスを迎える。右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めた山本がインスイングのクロスを供給。マーカーとの駆け引きを制した関根がニアサイドで合わせたが、ヘディングで放ったシュートはGKに防がれてしまった。
以降はU-23日本代表がボールを握る時間が増え、U-23パラグアイ代表はブロックを敷きながらカウンターを狙うという両者の構図に。すると、19分にU-23日本代表がスコアを動かす。ハーフライン付近でボールを持った高井幸大が中盤に降りてきた斉藤光毅に繋ぎ、ターンから前を向いて左サイドを駆け上がる大畑歩夢にスルーパス。マイナスの折り返しを受けた三戸舜介が右足で冷静にニアサイドへ流し込み、U-23日本代表が先制に成功した。
リードを許したU-23パラグアイ代表だったが、23分には平河に対して足裏を見せたチャージを行なったウィデル・ビエラが退場となる。U-23日本代表は早い時間から数的優位となり、さらにゲームを優勢に進めていくものの、ファールを受けた平河は32分にピッチへと座り込み、プレー続行が困難になってしまう。代わりに佐藤恵允がピッチへ送り込まれた。
迎えた後半も、最初に決定機を作ったのはU-23日本代表だった。54分に最終ラインからビルドアップを行い、中盤でパスを受けた関根が右サイドの佐藤に展開。そのまま内側のスペースをスプリントしてきた関根に再度ボールが渡り、グランダーで中に送ったパスを三戸がダイレクトで合わせる。シュートはネットに吸い込まれたが、関根がオフサイドラインを越えていたため、得点は認められなかった。
そんななか、63分にU-23日本代表が追加点を奪う。縦に速い攻撃から細谷が送ったクロスは左サイドに流れたものの、ボールを繋ぎながら相手を翻弄し、大畑が左足でボックス内にパス。斉藤が鮮やかな個人技で縦に突破しながら柔らかいクロスを蹴り入れると、ゴール前でフリーになっていた三戸が豪快なヘディングでネットを揺らし、U-23日本代表がリードを2点に広げた。
さらに、69分には藤田のスルーパスに反応した佐藤が右サイドを抜け出す。鋭いボディフェイントから縦に突破してマイナスに折り返すと、斉藤を経由してペナルティエリア手前にポジションを取った山本へとボールが渡る。思い切りよく振り抜いた左足から放たれたシュートは、ブロックを狙った相手に当たりながらゴールイン。U-23日本代表が大きな3点目を奪取した。
攻勢を強めるU-23日本代表は、81分に右サイドの浅い位置でフリーキックを獲得。荒木遼太郎が右足でクロスを入れると、藤尾翔太が頭で合わせて4点目を決める。途中投入された2人が見事に結果を残した。藤尾は87分にもGKとの1対1を制して得点をマーク。U-23日本代表がリードを5点に拡大する。
結局、試合はそのまま5-0で終了。U-23日本代表がゴールラッシュを披露しながら大会白星スタートを飾った。次節は現地時間27日(日本時間28日早朝)に行われ、U-23日本代表はU-23マリ代表と、U-23パラグアイ代表はU-23イスラエル代表と、それぞれ対戦する。
【スコア】
U-23日本代表 5-0 U-23パラグアイ代表
【得点者】
1-0 19分 三戸舜介(U-23日本代表)
2-0 63分 三戸舜介(U-23日本代表)
3-0 69分 山本理仁(U-23日本代表)
4-0 81分 藤尾翔太(U-23日本代表)
5-0 87分 藤尾翔太(U-23日本代表)
【スターティングメンバー】
U-23日本代表(4-3-3)
GK:小久保玲央ブライアン
DF:関根大輝、高井幸大、木村誠二、大畑歩夢(81分 西尾隆矢)
MF:藤田譲瑠チマ、山本理仁(73分 川﨑颯太)、三戸舜介(73分 藤尾翔太)
FW:平河悠(35分 佐藤恵允)、細谷真大、斉藤光毅(73分 荒木遼太郎)
By サッカーキング編集部
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