バルセロナ移籍の噂があったアムラバト [写真]=Getty Images
フィオレンティーナのモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトが、バルセロナ移籍のために“タダ働き”することを申し出ていたようだ。8日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。
同紙によると、バルセロナは今冬の移籍市場で中盤の強化を目指しており、FIFAワールドカップカタール2022でモロッコ代表のベスト4進出を貢献する活躍を見せたアムラバトの獲得を狙っており、選手自身もバルセロナ移籍を強く希望。しかし、バルセロナは長く続く財政難で移籍金を捻出するのが簡単ではない状況。そんな中でも、アムラバトは移籍実現のためなら、バルセロナで受け取る予定の年俸をフィオレンティーナへのローン移籍料支払いの“足し”にし、自らの給料がゼロになっても構わない姿勢だったと伝えられている。
ちなみに、最終的には600万ユーロ(約8億円)のローン移籍料をバルセロナは提示したが、フィオレンティーナは拒否。今季は同クラブでプレーし続けることとなったが、選手自身は現在でもバルセロナ移籍を熱望していると報じられている。
現在26歳のアムラバトは、ユトレヒトの下部組織出身。2015年夏にトップチームへ昇格し、2年後の夏にフェイエノールトへと移籍。その後クラブ・ブルージュとヴェローナを経て、2020年冬にフィオレンティーナへと加入した。今季はセリエAで18試合に出場している。
また、同選手はオランダ生まれだが、世代別代表はU-17のカテゴリーからモロッコを選択。2017年3月にフル代表デビューを果たし、2度W杯本大会に出場。2022年のカタール大会では全7試合でプレーし、アフリカ勢史上初のベスト4進出に大きく貢献した。
給与を犠牲にしてでも、バルセロナへの移籍を望んでいたアムラバト。将来的な実現の可能性は果たして?