ミランがパシャリッチ(80番)のゴールで5試合ぶりの勝利を収めた [写真]=Getty Images
セリエA第18節が8日に行われ、ボローニャと日本代表MF本田圭佑が所属するミランが対戦した。本田は13試合連続のベンチスタートとなった。
5日に行われた第23節のサンプドリア戦で敗れてリーグ3連敗となったミラン。中2日で未消化分の第18節が開催され、4日のナポリ戦で1-7の完敗を喫したボローニャとのアウェーゲームに臨んだ。スタメンは3名変更され、サンプドリア戦で退場処分となったホセ・ソサらに代わって、イニャツィオ・アバーテ、レオネル・バンジョーニ、マヌエル・ロカテッリがメンバー入り。前線3人は、スソ、カルロス・バッカ、そして新加入のジェラール・デウロフェウが名を連ねた。
最初のチャンスはミランに訪れた。5分、デウロフェウが相手DFのバックパスを読んでペナルティエリア内左でカット。そのまま右足シュートを放つが、相手GKにブロックされ、こぼれ球に反応したマリオ・パシャリッチのシュートも枠を捉えられなかった。
ミランは31分にアクシデント発生。ロマニョーリが右足を負傷し、代わりにクリスティアン・サパタが投入された。さらにミランは37分、パレッタがエリア手前でブレリム・ジェマイリを倒してしまい、この日2枚目のイエローカードで退場処分となった。前半はこのままスコアレスで終了した。
数的不利のミランはハーフタイムにロカテッリを下げて、グスタボ・ゴメスを投入。センターバックが2人とも代わった状態で後半を迎えた。カウンターから得点を狙うミランは56分、左サイドを抜け出したデウロフェウがエリア内左に切り込んで右足を振り抜くが、シュートは相手GKにセーブされた。
主導権を握るボローニャだが、ミランの体を張った守備を前にゴールが遠い。57分、左サイドからのクロスにファーサイドへ走り込んだジェマイリが合わせるが、枠を捉えられなかった。
59分、ミランがさらに窮地に立たされる。6分前にイエローカードを受けたばかりのユライ・クツカが、アダム・ナジへのファールで2枚目を提示され退場処分。9人となったミランは62分、バッカを下げてアンドレア・ポーリを投入した。
ボローニャは65分にチャンスを作るが、エリア内中央でフリーのラディスラフ・クレイチーが放った左足シュートは、GKジャンルイジ・ドンナルンマの好反応に阻まれる。一方のミランも69分に好機を迎えるが、エリア内左に抜け出したパシャリッチの左足シュートは、GKアンジェロ・ダ・コスタの好セーブに阻まれた。直後の左CKで、デウロフェウが直接狙うが、ボールはクロスバーに弾き返された。
79分、ミランは相手選手と接触したポーリが右ひざを負傷。顔を歪めてピッチに倒れ込むほどだったが、交代枠を使い切っていたため、足を引きずりつつプレーを続行した。
圧倒的な不利となったミランだったが、89分に一瞬の隙を突いて先制に成功する。右サイドでキープしたデウロフェウがエリア内右へ突破し、相手DFの股を抜くグラウンダーの折り返し。ゴール前に走り込んだノーマークのパシャリッチが押し込んで、起死回生の先制点を奪った。
試合はこのままタイムアップを迎え、ミランが1-0で勝利。連敗を3で止め、リーグ戦5試合ぶりの白星を収めた。なお、本田は7試合連続で出番なしとなった。
ボローニャは次節、12日に敵地でサンプドリアと対戦。ミランは13日にラツィオとのアウェーゲームに臨む。
【得点者】
0-1 89分 マリオ・パシャリッチ(ミラン)
By サッカーキング編集部
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