ドルトムントの9番が勝利へ導く決勝弾 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第7節が18日に行われ、ドルトムントとザンクト・パウリが対戦した。
ドルトムントは今夏、ヌリ・シャヒン新監督を迎え入れて新たなシーズンをスタートさせた。ここまで行われたブンデスリーガでは3勝1分2敗の成績を残し、勝ち点「10」を積み上げて現在7位につけている。優勝戦線についていくためにも、今節は負けられないホームゲームだ。
そんな一戦で相まみえるのは、昇格組のザンクト・パウリだ。ここまで1勝1分4敗と、久々の1部で苦しい戦いを強いられているチームとの一戦に向けて、シャヒン監督はエムレ・ジャン、ユリアン・ブラント、セール・ギラシらの主力をスターティングメンバーとして送り出した。
試合はキックオフ直後、ザンクト・パウリが早速ゴールに迫る。敵陣でのセカンドボール回収から、ボックス手前で前を向いたダポ・アフォラヤンが迷いなく左足を振り抜いたが、ここはうまくミートせず枠の外へ。
その後はホームチームがボールを保持してチャンスを探る。6分には左サイド開いた位置でボールを持ったラミ・ベンセバイニが中央へ繋ぐと、ボックス手前で前を向いたブラントがスルーパス。抜け出したギラシがアウトサイドで狙ったが、ここはタイミング良く飛び出したGKニコラ・バシリにブロックされ、ゴールとはならない。
ドルトムントはボール保持の時間こそ長いものの、なかなかザンクト・パウリの5バックで組まれたブロックを攻略しきれない。ドニエル・マレン、ブラント、パスカル・グロスらが強引にフィニッシュまで持ち込むシーンも作るが、均衡は破れずに時計の針が進む。
すると31分、ザンクト・パウリがセットプレーからゴールネットを揺らす。敵陣左サイドで得たフリーキックで、キッカーを務めたのはエリック・スミス。インスイングで最終ライン背後のスペースへボールを落とすと、飛び込んだモルガン・ギラヴォギがダイレクトでねじ込む。なかなか自分たちの時間を作れていなかったザンクト・パウリがが先手を取ったかに思えたが、ここはオフサイドが確認され、得点は認められなかった。
ドルトムントとしてはヒヤリとしたなかで、スコアレスのまま前半終盤に向かって行ったものの、43分にスコアが動く。ドルトムントは敵陣へ押し込み続けるなか、ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたグロスが左足出クロスボールを供給。これがボックス内へ走り込んでいたベンセバイニの頭にピタリ。狙い澄ましたヘディングシュートを沈め、ドルトムントが1点をリードして前半を終えた。
後半に入っても試合の様相は大きく変わらず、ドルトムントが主導権を握る。58分にはペナルティエリア手前で前を向いたブラントが強烈なミドルシュートを放つも、ここはGKバシリがビッグセーブ。64分にはブラントのスルーパスに抜け出したギラシが左足で狙うも、仕留めきれず。直後の65分にはドリブルで左サイドを破ったジェイミー・バイノー・ギテンスが左足でグラウンダーのクロスを送ると、中央に飛び込んだギラシ、さらにはファーサイドでマレンが詰めたが、ここも決まらない。
対するザンクト・パウリはギラヴォギの推進力を活かして前へ出るシーンも作ったが、ドルトムントのゴールを脅かすことはできない。このままドルトムントの1点リードで終盤へ向かったが、78分にはスーパーゴールが生まれる。ザンクト・パウリは右サイドから仕掛けたスコット・バンクスがカットインから左足を振るも、ここはブロックされる。だが、こぼれ球に反応したスミスが右足一閃。敵陣中央の位置から豪快なミドルシュートを突き刺し、ザンクト・パウリが試合を振り出しに戻した。
それでも、ドルトムントはこのまま試合を終わらせない。失点直後の83分、ニコ・シュロッターベックが左サイドへ広げると、バイノー・ギテンスが縦へ破ってクロスボールを供給。ボックス内でうまく体制を作ったギラシがヘディングシュートを叩き込み、ドルトムントが勝ち越しに成功した。
試合はこのままタイムアップ。終盤に決まったスミスの弾丸ミドルシュートで、ドルトムントとしては肝を冷やしたが、エースストライカーが今季ブンデスリーガで4点目を挙げ、ホームで2試合ぶりの白星を掴み取った。
この後、ドルトムントは22日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節でレアル・マドリードと敵地で対戦し、26日には次節のブンデスリーガでアウクスブルクの本拠地に乗り込む。一方、ザンクト・パウリは26日、次節のブンデスリーガでヴォルフスブルクをホームに迎える。
【スコア】
ドルトムント 2-1 ザンクト・パウリ
【得点者】
1-0 43分 ラミ・ベンセバイニ(ドルトムント)
1-1 78分 エリック・スミス(ザンクト・パウリ)
2-1 83分 セール・ギラシ(ドルトムント)
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By サッカーキング編集部
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