右ウイングバックとして先発した堂安律(左)[写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第24節が1日に行われ、フライブルクとバイエルンが対戦した。
ここまで23試合を消化したブンデスリーガで17勝2分4敗を記録し、勝ち点「53」の2位につけているバイエルン。12連覇を目指して迎えた今シーズンも、序盤から安定した戦いを披露しながらポイントを積み上げているものの、先月には2015年以来9年ぶりの公式戦3連敗を喫し、首位を走るレヴァークーゼンの後塵を拝している。一方、勝ち点「29」の9位につけているフライブルクは、直近7試合で1勝のみと苦戦中。今節も先発に起用された日本代表MF堂安律には、チームを勝利に導く活躍が求められる。
試合は、12分にフライブルクがスコアを動かす。右サイドでボールを受けた堂安がロングパスで逆サイドに展開すると、ヴィンチェンツォ・グリフォが送ったクロスをロランド・サライが頭で合わせる。一度はGKマヌエル・ノイアーに弾かれたものの、こぼれ球を再びサライがオーバーヘッドで反応。シュートはクロスバーに直撃したが、クリアボールがボックス手前でのヘディングの応酬を生み出し、最終的にクリスティアン・ギュンターが豪快なミドルシュートを叩き込んで先制した。
勢いに乗るフライブルクは、直後の16分に中盤の右サイドで堂安のパスを受けたマクシミリアン・エッゲシュタインが左足で逆サイドに展開。フリーでDFラインの背後に抜け出したギュンターが、角度の少ない位置でGKと1vs1を迎えたものの、シュートはGKノイアーに防がれてしまった。
さらに、22分にもハーフライン手前で
パスミスをカットしたサライが、相手を引きつけながら左サイドのグリフォに繋ぐ。そのままドリブルで持ち運び、細かいタッチでDFを翻弄しながらペナルティエリア内へと侵入。左足を振り抜くが、シュートはわずかに枠の右に外れた。
大きなチャンスを作れないバイエルンだったが、35分に試合を振り出しに戻す。右サイドでコーナーキックを獲得すると、キッカーを務めたラファエル・ゲレイロが鋭いクロスをゴール前へと蹴り入れる。相手にクリアされたセカンドボールをマティス・テルが回収し、ボックス左角から右足を一閃。強烈なシュートが鮮やかにネットを揺らして、バイエルンが貴重な同点弾を挙げた。
後半立ち上がりの47分には、バイエルンが左サイドから攻略を試み、ゲレイロのクロスにテルが反応。DFにクリアされたこぼれ球をレオン・ゴレツカが拾ってハリー・ケインに繋ぐ。ファーストタッチで縦に突破し、左足でシュートを狙ったものの、ボールはゴールマウスを捉えきれない。
攻勢を強めるバイエルンは、75分に待望の逆転弾を奪う。相手陣内で得たフリーキックから素早いリスタートを選択すると、左サイドで待つジャマル・ムシアラにボールが送られる。パスを受けたムシアラは、ボックス内に運んで華麗な個人技を披露。狭いエリアにもかかわらず、細かいタッチでDFを次々に突破し、角度のない位置から右足を振り抜くと、シュートはゴールに吸い込まれ、圧倒的な個の力でバイエルンがゲームをひっくり返した。
逆転を許したフライブルクだったが、87分に右サイド深くでスローインを獲得。キリアン・シルディリアがロングスローを投げ入れると、マティアス・ギンターが体を張ってマーカーをブロックしながらワンタッチで落とし、ルーカス・ヘーラーが左足でダイレクトボレーを放つ。抑えの効いた一撃は豪快にネットを揺らし、フライブルクが値千金の同点弾をマークした。
その後は、互いにゴールに迫ったものの最後まで得点は生まれず、2-2で試合は終了。両者痛み分けの結果となった。次節、フライブルクはヨーロッパリーグ(EL)を挟んで10日にアウェイでボーフムと対戦。バイエルンはチャンピオンズリーグ(CL)を挟んで9日にホームでマインツと対戦する。
【得点者】
1-0 12分 クリスティアン・ギュンター(フライブルク)
1-1 35分 マティス・テル(バイエルン)
1-2 75分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
2-2 87分 ルーカス・ヘーラー(フライブルク)
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By サッカーキング編集部
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