バイエルンに所属するリュカ・エルナンデス [写真]=Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)がバイエルン所属のフランス代表DFリュカ・エルナンデスの獲得に乗り出しているようだ。25日、フランス紙『レキップ』やドイツ紙『ビルト』が伝えている。
現在27歳のL・エルナンデスはアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、2015年夏にトップチーム昇格を果たした。その後4シーズンに渡って主力として活躍した後、2019年夏にバイエルンに加入。強力なスカッドを抱える同クラブでも、センターバック(CB)と左サイドバック(SB)を卒なくこなすユーティリティー性を武器に、ここまで公式戦通算107試合に出場している。
現在は右ひざ前十字靭帯の断裂により長期離脱を強いられているL・エルナンデスは、バイエルンとの現行契約を2024年6月末まで残している。クラブが契約延長に向けた動きを見せているとも報じられているが、今回の報道によると母国の名門PSGが今夏の獲得に乗り出しているようだ。『レキップ』によると、ルイス・カンポスSD(スポーツ・ディレクター)を中心としたPSG幹部は、以前から水面下で交渉を行なっていたとのこと。選手本人とは今夏の移籍ですでに個人合意に達したとまで報じている。
仮に個人合意との報道が事実であれば、残すはバイエルンとのクラブ間交渉のみということになる。しかし、バイエルンが簡単にL・エルナンデスの売却に踏み切るとは考えにくい。『ビルト』が報じたところによると、3月に就任したトーマス・トゥヘル監督は同選手の能力を高く評価しており、来シーズン以降における重要な戦力の一人として捉えているという。バイエルンとの契約延長交渉もある程度進行しているとのことで、クラブ間交渉がスムーズに進行する可能性は低いと見られている。
移籍か契約延長か。経験豊富なフランス代表DFはこの夏にどのような決断を下すのだろうか。今後の動向に注目が集まる。
By サッカーキング編集部
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